富士フイルムの開発担当者に拍手を送りたくなるか、逆にその場で正座させたくなるか、意見が割れそうな機能もある。銀塩カメラ時代の使い勝手を再現した「フィルムカメラモード」だ。
このモードでは、一度シャッターを切った後に「フレーム切替レバー」を引かないと次のシャッターが切れない。昔の「フィルム送りレバー」を模した仕様になっている。
さらに、あらかじめ設定した撮影枚数を撮り切らないと画像の確認すらできない。しかも規定枚数は36枚、54枚、72枚の三択。なかなか現像に出せないジレンマまで再現した。
設定した枚数を撮影後、専用アプリ「X half」にデータを転送し「デジタル現像」を行って初めて撮影画像を確認できるようになる。デジタル現像をすると写真全コマを一覧できる「コンタクトシート」が一緒に保存される点もポイントだ。
外観は、Xシリーズ共通のクラシックカメラの魅力を抽出・再構成したプロダクトデザイン。「絞りリングやフレーム切り替えレバーの操作感など、アナログ操作の心地よさを感じさせるデザインに仕上げた」としている。
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