5月21日に幕張メッセで開幕した国内唯一の防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan」で、防衛装備庁が「機動衛生ユニット」の模型を展示している。コンテナ大の装備で、機動衛生ユニットを大型輸送機の「C-2」や「C-130H」に積み込むと“空飛ぶICU”となる。
コンテナ内には、ベッドの他に強力な電源や高輝度照明などの設備が並ぶ。地上の集中治療室と同等の高度な医療監視を行いながら、医療機関に近い飛行場まで搬送するのが目的だ。
内部のベッドで3人までの患者を一度に搬送できるが、重症患者などの場合には1台のベッドのみを使用するレイアウトに変更して対応。患者の他に、看護師や救命士2人、管理要員、医師(医官)の4人が搭乗できる。
また航空機や医療機器から発生する電磁波を遮蔽し、騒音も医療行為が行える50dB程度まで低減する防音性能など、空飛ぶICUならではの性能も備えている。
運用を開始したのは2006年で、これまでに災害派遣などの出動実績は50件以上。十分な医療設備がない離島で臓器移植を行った例もあるという。
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