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素材を置いてワンクリック→自然な合成写真に フォトショβ版に新機能「調和」が登場

» 2025年07月30日 16時40分 公開
[山川晶之ITmedia]

 米Adobeは7月29日(現地時間)、画像編集ソフト「Photoshop」のβ版に新機能を追加したと発表した。合成機能「Harmonize」(調和)や解像度を向上させる「Generative Upscale」(生成アップスケール)など5つの新機能を導入する。デスクトップ版、Web版、モバイル版(早期アクセス版)にて利用可能だ。

ライティングも色味もまるで合っていない画像をワンクリックで馴染ませて自然に合成する

 調和は、風景などの写真に合成したい画像を配置して「調和」ボタンをクリックするだけで、写真の色調、照明、影、視覚的なトーンを自動調整し、自然な合成画像を作成するもの。同社の「Adobe Firefly Image Model」を活用しており、数パターンの中から選ぶことができる。

素材に調和機能を使用した様子。自然な影が落ちて色味も背景の写真とマッチしている

 Generative Upscaleはデスクトップ版とWeb版で提供するもので、ディティールの荒い画像を800万画素まで引き上げるもの。印刷用途で画像品質を向上させる場合や、ソーシャルメディア管理者が各プラットフォーム向けにアセットを調整する場合に活用できるという。

荒い写真素材を800万画素まで引き上げる「生成アップスケール」

 その他、削除ツールの改良版では、電線や不要なオブジェクトを除去する際の精度と品質を向上。削除した部分をより自然な内容で補完するという。AIモデルを選択できる「Gen AI Model Picker」も登場。「生成塗りつぶし」と「生成拡張」使用時に、Adobeの画像生成AIモデル「Firefly Image 1」と「Firefly Image 3」を選択。特徴が異なるモデルを使い分け、クリエイター自身のスタイルに合わせて出力を調整できる。

削除ツールは、より自然な補完が可能に

 作品を管理・整理するための新機能「Projects」も実装された。デスクトップ版で利用できるもので、アセットを共有・整理されたスペースにまとめることで、ローカルドライブにファイルが散在したり、個々のアセットを手動でやり取りしたりするなどの悩みを解消し、共同作業しやすくするという。

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