米Adobeは7月29日(現地時間)、画像編集ソフト「Photoshop」のβ版に新機能を追加したと発表した。合成機能「Harmonize」(調和)や解像度を向上させる「Generative Upscale」(生成アップスケール)など5つの新機能を導入する。デスクトップ版、Web版、モバイル版(早期アクセス版)にて利用可能だ。
調和は、風景などの写真に合成したい画像を配置して「調和」ボタンをクリックするだけで、写真の色調、照明、影、視覚的なトーンを自動調整し、自然な合成画像を作成するもの。同社の「Adobe Firefly Image Model」を活用しており、数パターンの中から選ぶことができる。
Generative Upscaleはデスクトップ版とWeb版で提供するもので、ディティールの荒い画像を800万画素まで引き上げるもの。印刷用途で画像品質を向上させる場合や、ソーシャルメディア管理者が各プラットフォーム向けにアセットを調整する場合に活用できるという。
その他、削除ツールの改良版では、電線や不要なオブジェクトを除去する際の精度と品質を向上。削除した部分をより自然な内容で補完するという。AIモデルを選択できる「Gen AI Model Picker」も登場。「生成塗りつぶし」と「生成拡張」使用時に、Adobeの画像生成AIモデル「Firefly Image 1」と「Firefly Image 3」を選択。特徴が異なるモデルを使い分け、クリエイター自身のスタイルに合わせて出力を調整できる。
作品を管理・整理するための新機能「Projects」も実装された。デスクトップ版で利用できるもので、アセットを共有・整理されたスペースにまとめることで、ローカルドライブにファイルが散在したり、個々のアセットを手動でやり取りしたりするなどの悩みを解消し、共同作業しやすくするという。
スマホ版「Photoshop」登場 レイヤーやマスク、生成AI機能も使える 基本機能なら無料
Adobe MAXで発表された主な新機能 生成AI「Firefly」でアプリ強化
イラレとフォトショ、生成AI強化の新バージョン
「Photoshop」にβ版、生成AIモデル刷新 参照画像→生成や、ボヤけた画像の解像感アップなども可能に
「Photoshop」の生成AI機能、日本語で入力できるように 余白を埋める新機能も追加Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR