米国のインディーゲーム配信プラットフォーム「itch.io(イッチ・ドット・アイオー)」は8月1日(現地時間)、一時削除していたNSFWコンテンツ(Not Safe For Work、成人向け)のうち、無料のものを復活させると開発者に向けて告知した。有料コンテンツも「徐々に再導入していく予定」としているが、見通しは立っていない。
コンテンツを復活させるための再インデックスは1日に実施する。無料コンテンツの開発者は、その対象にするために対象ゲームのダッシュボードから「No payments(支払い不要)」にチェックを入れる必要がある。
一方、有料コンテンツについては決済代行業者の都合で当面サポートできない。itch.ioは創業から10年以上、Stripeという決済代行業者を使ってきたが、Stripeは現状「性的満足を目的としたコンテンツはサポートできない」という。
そのStripeが、itch.ioの開発者やユーザーに向けてメッセージを発信している。「Stripeは現在、提携銀行による制限により、性的に露骨なコンテンツをサポートできない。いずれアダルトコンテンツに対応できるよう努力する」としている。
itch.ioは、Stripe以外の決済代行業者との協議も進めており、長期的にはリスクを考慮して複数の決済代行業者と関係を築く考えだ。
itch.ioとSteamを巡っては、強姦や近親相姦を扱うゲーム「No Mercy」をきっかけにオーストラリアの女性権利団体、Collective Shoutなどが一部NSFWコンテンツの削除を要求。これにクレジットカード会社や決済代行業者などが反応し、配信プラットフォームに圧力をかけたことが分かっている。この影響で、Steamとitch.ioから大量のNSFWコンテンツが削除された。
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