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気温43度を超えるとエアコンはどうなる? ダイキンに聞いた知らないと損!?業界最前線(2/2 ページ)

» 2025年08月16日 09時14分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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 ダイキンは「自社の46℃対応製品の場合」と断った上で、「室外機の吸込温度が46℃を超えたとしても、冷えにくくなることはありますが、空調機がすぐに停止する可能性は低いです」と話す。「空調機が停止することもありますが、これは故障を防ぐ保護装置が働くためです」。止まったとしても壊れたわけではない。

室外機の対応する気温を超えるとどうなる?

  • 冷えにくくなる
  • 停止する(保護装置が動作)

冷房の効いた空間は快適だが、対応する気温を超えると停止することも……(出典:ダイキン工業)

 「エアコンは、室内の熱を集めて屋外に逃がし、室内の熱を減らすことで部屋を涼しくしています。室外機は屋外に熱を逃がす役割を担っており、より効率的に熱を逃がせる設計になっているため、一般的に高い外気にも対応できるように作られています」(ダイキン工業)。

 とはいえ、気温の上昇がエアコンの負荷増大につながることは確か。利用者ができる対策はあるのか。

 ダイキンによると、まずは「室外機周辺に障害物を置かないことが大切。これは、ショートサーキットによる室外機周辺の温度上昇を抑えるためです」。

室外機周りの注意点(出典:ダイキン工業のWebサイト)

 ショートサーキットとは、室外機から吹き出した温風(冷房時)がそのまま吸い込み口に戻ってしまう現象のこと。室外機の負荷は増え、冷却性能の低下につながる。電気代も増える。

 この他、室外機と周囲に「日陰をつくる」「打ち水をする」といった工夫も温度上昇を抑える効果が期待できるという。

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