米Googleは8月21日、新型スマートウォッチ「Google Pixel Watch 4」を発表した。業界初のドーム型ディスプレイ「Actua 360」を採用し、日本で始めて心電図(ECG)機能を提供する。2種類のサイズ展開で、41mmモデルは5万2800円から、45mmは5万9800円から。10月9日より発売する。
新しいディスプレイは、ベゼルを16%縮小し、画面領域を10%拡大したドーム型ディスプレイを採用。ピーク輝度は3000ニトと、「Pixel Watch 3」と比べて50%向上し、直射日光下での視認性を改善した。表面はカスタムCorning Gorilla Glassを採用し、ケースは航空機や宇宙船に使用されるアルミニウム合金ハウジングを採用。水深50メートルまでの防水性能も備える。
プロセッサは、米Qualcommの「Snapdragon W5 Gen 2」、消費電力を半分に抑えながら25%高速化を実現した次世代ML搭載コプロセッサ搭載した。それにより、バッテリー駆動時間は25%延長し、41mmモデルで最長30時間、45mmモデルで最長40時間に達する。バッテリーセーバーモードを使用すれば、41mmモデルで最長2日間、45mmモデルで最長3日間利用できるという。
充電周りを刷新。新設計の充電ドックにより従来比25%高速な充電が可能で、15分で50%まで充電できるという。
健康機能では、初めて心電図(ECG)機能を日本でも提供する。手首に装着するだけで30秒で心拍リズムを測定でき、結果をPDFで作成して医師との診断や相談に活用できる。また、機械学習モデルの改良により睡眠サイクルの分類精度が18%向上したほか、新しい皮膚温センサーで個人の正常範囲外の体温を検出し、健康状態の変化を察知する。
デュアル周波数GPSにより都市部や森林での経路追跡精度を向上。エクササイズでは、ピックルボールやバスケットボールを含む新しいエクササイズモードが追加され、50種類以上のエクササイズに対応する。サイクリング機能として、ハンドルバーにスマートフォンを装着すれば、Pixel Watch 4が取得したデータをFitbitアプリ上にリアルタイムにストリーミングできるという。
AIアシスタント「Gemini」では、新機能「手をあげて話す」に対応。「OK Google」や本体のボタンを押すことなく、手をあげてWatchに話しかけるだけでGeminiが起動する。
価格は41mmのWi-Fiモデルが5万2800円、41mmのLTEモデルが6万9800円、45mmのWi-Fiモデルが5万9800円、45mmのLTEモデルが7万6800円。Googleストアでは発売記念特典として、対象スマートウォッチの下取りで実質2万7000円から購入できるキャンペーンを9月8日まで実施する。
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