米Googleは8月20日(現地時間)、新製品発表イベント「Made by Google」で、家庭向けに特化した新AIアシスタント「Gemini for Home」を発表した。
デバイス&サービス部門シニアバイスプレジデントのリック・オステルロー氏は、Geminiは既にスマートフォン、スマートウォッチ、イヤホンで「ユニバーサルAIアシスタント」として利用できており、「この秋には、車、テレビ、そして家庭のスマートスピーカーやスマートディスプレイにも導入される予定だ」と語った。さらに、Gemini搭載のメガネも開発中だと付け加えた。
Gemini for Homeは、家庭での利用に特化したAIアシスタント。既存のNestシリーズやPixel Tabletに搭載されているGoogleアシスタントに置き換わる予定だ。
現行のGoogleアシスタントは厳格なコマンドを必要とするが、Geminiはコンテキストを理解し、より微妙なニュアンスや複雑なリクエストにも対応できるという。
例えば、「照明を暗くして、温度を72度に設定して」といった複数のコマンドを1度に実行したり、「寝室以外すべての照明を消して」といった複雑な指示にも推論して対応できるようになる見込みだ。
また、Gemini Live機能も導入される予定で、最初に「Hey Google」で会話を始めれば、その後は自然な対話形式で、パーソナライズされたサポートを得られるという。
Gemini for Homeは米国では10月にはアーリーアクセスが開始される予定。その他の地域については言及していないが、日本語版のGoogle Homeアプリのパブリック プレビューのページでは「試験運用版のAI機能」のパブリックプレビューも紹介されているので、具体的な時期は不明だが日本でも移行されるとみられる。
Googleは2022年発表のPixel Tablet以降、Google Home&Nest関連のハードウェアを発表していない。先月にはGoogle Home&Nestの技術担当エグゼクティブ兼CPOを務めるアニッシュ・カトゥカラン氏が、最近のホームデバイスでのGoogleアシスタントに関するユーザーからのフィードバックに「心からお詫びする」とXにポストした。
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