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ソニー「RX1R III」は何が変わった? 10年越しフルサイズセンサー搭載の高級コンデジ荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/7 ページ)

» 2025年08月23日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 で、前モデルのRX1R IIはというと、そのファインダーが普段は隠れていて、レバーを下げるとぴょこんと飛び出るポップアップ式だったのだ。

16年発売のRX1R II。このようにファインダーがポップアップ式だったのである

 もう一つの大きな違いは背面モニター。RX1R IIIは固定式だが、RX1R IIはチルト式だったのだ。

RX1R IIの背面モニターはチルト式だった

 デジタルカメラらしい機構を駆使した前モデルに対し、最新モデルではよりクラシカルでベーシックなスタイルに回帰したのだ。

 個人的にはRX1R IIのポップアップ式ファインダーやチルト式モニターの機構って好きなのだけど、RX1の持つ「フルサイズセンサーを擁した王道高級コンパクト」って魅力はRX1R IIIの方がシンプルに表現されてると思う。

 収納式のポップアップファインダーを止めた分、2.5mmほど高くなったが全体のサイズ感は変わらない。

 また可動部分が減って機構がシンプルになった分、質量は10gほど軽くなった。バッテリーとSDカードを含んだ撮影時の質量は500gを切っている。

RX1R IIIはその画質を楽しむべし

RX1R IIIとレンズキャップ

 では実際に撮ってみたい。

 携帯性が高く、35mmというスナップ向きの画角で気持ちよく撮れるカメラ。中身が最新になったことで、AFをはじめとするレスポンスもすこぶるよく、シャッターの感触もいい。

 ファインダーを覗きながら左手でさっと絞りを決め、構図とタイミングを合わせて撮るのである。

 まず街を歩きながら1枚。

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