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ソニー「RX1R III」は何が変わった? 10年越しフルサイズセンサー搭載の高級コンデジ荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)

» 2025年08月23日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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気持ちよく撮れるカメラのお値段は……

 初代RX1が登場した2012年はまだまだミラーレス一眼もデジタル一眼レフもAPS-Cサイズが主流で、フルサイズ機はハイエンドが中心。α7はまだおらず、大型センサーを搭載したコンパクト機も富士フイルムの「X100」が前年に登場したという時期だった。

 そんな中で登場したRX1は、フルサイズセンサーのコンパクトカメラというだけで唯一無二であり、衝撃的だった。

 RX1R IIが登場した15〜16年はフルサイズセンサーのミラーレス一眼はまだα7のみという状況で、世の中が一眼レフからミラーレス一眼へ本格的に移行する直前。RX1R IIの(RX100シリーズでも採用された)ポップアップファインダーやチルト式モニターはそんな時代を象徴していた。

 そしてフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼が当たり前の存在となった今年、高級コンパクトに求められるものが写真をしかり撮れ、撮影やその仕上がりを純粋に楽しめるオーソドックスなスタイルになったのだろう。

 おかげで気持ちよく撮れるカメラになった。66万円するけど。

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