レールガンの洋上射撃試験に成功した──防衛装備庁は9月10日、公式X(@atla_kouhou_jp)でそんな報告をした。試験は6月から7月上旬に実施。海上自衛隊の試験艦「あすか」に搭載したレールガンから、標的船への射撃や長射程射撃などに成功したという。
公式Xでは洋上射撃試験時の写真を4枚掲載。標的船に照準を合わせている様子や、射撃時のレールガンの様子などを確認できる。なお、試験の詳細は、11月11〜12日に開催予定の防衛装備庁シンポジウムで報告する予定。
レールガンは、電気エネルギーを利用して弾丸を発射する将来砲。従来戦車砲の弾丸初速が1750m/sなのに対し、レールガンでは2500m/s以上の初速で発射できるのが特徴だ。電気エネルギーを利用することから、弾丸初速や威力、射程を調整できる他、弾丸サイズが小さいため探知や迎撃されにくい。装備庁では2023年に世界初のレールガンの洋上射撃試験を実施するなど、これまでもその成果を紹介していた。
レールガンの“ちょっと先の姿”、防衛装備庁が公開 陸上での運用も検討中
自衛艦隊司令官が「レールガン」視察 試験艦「あすか」を訪問
「レールガン」研究の近況、装備庁が発表 “弾丸の安定した飛翔”に成功 電源の小型化も検討中
レールガンの洋上射撃試験 装備庁・海自「世界初」 動画も公開 一体どんな武器?
クリスマスイブ、暇なら“電磁砲”はいかが? 装備庁、レールガンの最新研究資料を公開Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR