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初心者が戸惑いがちな「露出」をカメラ画面の情報を使って理解する方法荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/7 ページ)

» 2025年09月15日 12時11分 公開
[荻窪圭ITmedia]

絞り値やシャッタースピードをコントロールするとは?

 一番、分かりやすいのが絞り値の変化だ。

 よく背景をぼかしたいときは絞りを開けろというけど、どういうことか。分かりやすい例で見てみたい。

 テーブルの上にちょっと小物を並べてみた。カメラの設定は「絞り優先AE」(左上にAとあるのがそう。Apertureの略だ。キヤノンだとAv)。

 まずF2.8である。

絞り優先AEにしてF2.8に。ダルマの左目にフォーカスを合わせたので後ろのあれこれがボケている

 ダルマの左の目にピントが合っててその奥が大きくぼけている。

 ここでダイヤルを回してF5.6にする。2段絞るという。F2.8の次がF4.0でその次がF5.6。

 なぜそんなことになるかというと、「√2」を掛けてるから。本来なら「1/√2」を掛けるとこなのだけど、分数で現すとややこしいので、慣習的に分母だけを書いてる。ちなみにニコンのレンズは「F2.8」ではなく「f/2.8」と書く。1/2.8だよということを言ってるわけですな。

 なぜ「1/√2」かというと、円の面積を1/2にするからで……算数の話になってめんどくさいのでまあ細かいことは気にしない。

 とりあえずF5.6にする。

 すると、ダルマの右目の方にもピントがあってきて、後ろに置いてある赤ベコと招き猫のボケ具合が小さくなった。

F5.6にする(絞る)と、ピントの合う範囲が少し広くなったが、ISO感度もちょっと上がった

 絞り値をコントロールするってことは、ピントの合う範囲を決める事なのだ。

 その代わり、絞りをF5.6にするってことはその分センサーに当たる光の量が減るので、それを補うべくISO感度が上がった。

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