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「GR IV」が“最強のスナップシューター”といえるワケ 初代機を思わせる操作性に進化した手ブレ補正、そして新しい露出モード荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/6 ページ)

» 2025年09月27日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 久々に登場したGRのニューモデル、「GR IV」は実に清く正しく優れたGRだった、といって過言じゃないと思う。

APS-Cサイズセンサーを搭載しながらコンパクトで機動力最強のGR IV

 2021年に焦点距離を変えた「GR IIIx」、24年にはHDFを内蔵した「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」発売されたためマメにリニューアルしているように見えるが、それらのベースとなった「GR III」は19年の発売。実に6年前なのだ。

 その6年間でGR IIIは伝統のデザインを踏襲しつつ、GRらしさを追求した進化を遂げたようである。

 大げさにいえば、最強のスナップシューターになったといって過言じゃないわけで、なぜそう感じたのか考えつつ始めたい。

初代GR DIGITALの良いところが復活した

GR IVを正面から

 フィルム時代の高級コンパクトカメラだったGRシリーズがデジタルカメラになったのが05年の「GR DIGITAL」。なんと20年前である。あのときはセンサーサイズも1/1.8型と今のAPS-Cサイズに比べるとぐっと小さかった。

 GR DIGITALシリーズは11年の「GR DIGITAL IV」まで続き、13年にはDIGITALが外れた「GR」としてAPS-Cサイズの大きなセンサーにフルモデルチェンジしている。

 そしてその4代目として誕生したのがGR IVだ。

 初代GR DIGITALに比べると、当然ちょっと重くなっているけれども、センサーサイズが何倍にもなったのに(内蔵ストロボはなくなったものの)サイズ感が変わらないのがすごい。

左がGR IV(2025年)、右が初代GR DIGITAL(2005年)。なんと20年経ちセンサーサイズも何倍にも大きくなったのに変わらない

 しかも今回はレンズが新設計となり、先代のGR IIIより薄くなった。実際、携帯性は上がったように感じる。

 でも一番良いなと感じたのは操作感。背面の操作系がGR IIIから変わっているのだ。

 これは大事なポイントなので最初にそこから。

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