久々に登場したGRのニューモデル、「GR IV」は実に清く正しく優れたGRだった、といって過言じゃないと思う。
2021年に焦点距離を変えた「GR IIIx」、24年にはHDFを内蔵した「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」発売されたためマメにリニューアルしているように見えるが、それらのベースとなった「GR III」は19年の発売。実に6年前なのだ。
その6年間でGR IIIは伝統のデザインを踏襲しつつ、GRらしさを追求した進化を遂げたようである。
大げさにいえば、最強のスナップシューターになったといって過言じゃないわけで、なぜそう感じたのか考えつつ始めたい。
フィルム時代の高級コンパクトカメラだったGRシリーズがデジタルカメラになったのが05年の「GR DIGITAL」。なんと20年前である。あのときはセンサーサイズも1/1.8型と今のAPS-Cサイズに比べるとぐっと小さかった。
GR DIGITALシリーズは11年の「GR DIGITAL IV」まで続き、13年にはDIGITALが外れた「GR」としてAPS-Cサイズの大きなセンサーにフルモデルチェンジしている。
そしてその4代目として誕生したのがGR IVだ。
初代GR DIGITALに比べると、当然ちょっと重くなっているけれども、センサーサイズが何倍にもなったのに(内蔵ストロボはなくなったものの)サイズ感が変わらないのがすごい。
しかも今回はレンズが新設計となり、先代のGR IIIより薄くなった。実際、携帯性は上がったように感じる。
でも一番良いなと感じたのは操作感。背面の操作系がGR IIIから変わっているのだ。
これは大事なポイントなので最初にそこから。
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