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「GR IV」が“最強のスナップシューター”といえるワケ 初代機を思わせる操作性に進化した手ブレ補正、そして新しい露出モード荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/6 ページ)

» 2025年09月27日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]
NDフィルタで2段分シャッタースピードを遅くして人工の滝を。1秒くらいなら手ブレせず撮れるのでNDフィルタも使いやすい(28mm相当 1秒 F4.0、NDフィルタオン ISO100)

 なおシャッタースピードは最高で1/4000秒でメカシャッターのみ。ただF5.6からで、絞り開放時は1/2500秒までとなる。NDフィルタは快晴下で絞り開放で撮りたいときに重宝する。

 画作りをコントロールするイメージコントロールは新たにシネマ調が2つ追加された。

スタンダードからレトロ調、各種モノクロなどが用意されているイメージコントロールにシネマ調が追加された。渋い系のイメージが充実している
シネマ調で撮影した銀座の天使像(28mm相当 1/250秒 F2.8 ISO200)

 続いて、イメージコントロールレトロで。昭和の頃にとった団地写真って感じになるかなと思ったら、見事その通りに。

昭和の団地を昭和っぽく撮ろうと思ってレトロにしたら昭和にフィルムで撮った写真を発掘した気分に(28mm相当 1/640秒 F5.6 -0.7 ISO100)

 GR IVの本質はストリートスナップにあるのだが、それに向いた新しい露出モードが追加された。

 もともとフルプレススナップといってシャッターを一気に押しきると設定した距離で撮る機能があったが、その発展系として新しく露出モードにSvが追加されたのだ。

 後ろダイヤルで被写界深度(DOF1〜3の3段階)、前ダイヤルで撮影距離を設定しておく。

 DOF3が一番被写界深度が深くなる設定で、DOF3にすると無限遠まで合うように絞り込まれる。

後ダイヤルがDOF(被写界深度。フォーカスの合う範囲)、前ダイヤルが基準となる撮影距離。左の距離計の緑色の範囲にフォーカスがauことを示している

 このモードにしてぱっと何か感じたところでさっとシャッターを押すとAF動作を行うことなく、その設定で、必要ならパンフォーカスで撮影してくれるのだ。瞬間的なストリートスナップを撮るのにいい。

距離を2.5mにし、DOF3で撮影した銀座の歩行者天国スナップ。イメージコントロールはモノクロのハードで。瞬間的にぱっと撮れる(28mm相当 1/200秒 F6.3 ISO200)

 手ブレ補正の効きがいいので片手でさっと撮ってもなんとかなるのである。

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