さくらインターネットは9月30日、NVIDIAのGPU「H200」を採用したマネージドスーパーコンピュータ「さくらONE」の提供を開始した。H200を8基搭載したサーバで構成し、最大55台・合計440基のGPUリソースを同時に活用できる。
同社は今後、NVIDIAの「Blackwell」を採用した新たなさくらONEの提供を予定している。
最大55台のうち必要な台数と期間を予約し、利用は30日から1日単位で利用できる。試験導入や段階的なスケールにも対応できるとしている。
石狩データセンター内のコンテナ型データセンターで構築。直接液体冷却方式で効率良く冷却し、電力制限を設けないことで設計によりH200の性能を発揮。気象予測や防災シミュレーションの大規模モデル解析、医療分野の画像処理やゲノム解析など高度な科学技術計算を効率的に実行できる他、生成AIの計算基盤としても活用できる。
計算ジョブの管理機能や処理状況の可視化、ユーザーアカウント管理、障害時のノード交換対応など、計算環境の立ち上げから日常的な運用管理までを一括で支援するマネージドサービスとして提供する。
また、NVIDIAの「Blackwell」を採用した新たな「さくらONE」の提供も計画。11月に開催される「TOP500」へのエントリーする予定で、ランキング上位を目指す。
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