「MapFan」などで知られるジオテクノロジーズ(東京都文京区)は10月9日、AIを活用する研究開発に向けたオープンデータとして「道路標識分類データ」と「歩道の安全性評価データ」を「G空間情報センター」で無償公開した。
公開したのは、全国の走行調査画像から抽出した標識画像を78種類に細分化した「道路標識分類データ」と、歩道の危険度を5段階で評価した「歩道の安全性評価データ」の2種類。交通安全や都市計画といった分野で研究機関や教育機関によるAI研究開発で活用されることを想定している。
道路標識分類データは、ジオテクノロジーズが全国の走行調査により収集した走行画像から抽出した、一時停止などの道路標識画像とアノテーションデータで、同社の地図整備において画像から道路標識をAI認識するための教師データとして活用してきた。一時停止や右左折禁止など、日本の交通規則に沿って標識の指す意味ごとに78種に分類されており、自動運転や先進運転支援分野でのAIによる画像認識等の活用を見込む。
歩道の安全性評価データは、歩道の独立性や車両接触の危険性について、走行画像を解析して歩道の安全性を5段階で評価したデータ。これにより危険個所を特定することが可能となる。今回は文京区全域をオープンデータとして公開した。
G空間情報センターは、産官学の様々な機関が保有する地理空間情報の流通を支援するプラットフォーム。社会基盤情報流通推進協議会が2016年から運営している。
この記事は、地図と位置情報のニュースを中心とした情報サイト「GeoNews」から転載、加筆したものです。URLはこちら。
◆fontsize=-1◇【訂正:2025年8月15日12時19分更新 ※社名の誤りを訂正しました。正しくはジオテクノロジーズです】
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