政党「チームみらい」は10月16日、国会で審議されている法案の情報を伝えるWebサイト「みらい議会」を公開した。国会で審議される法案を一覧表示し、それぞれのポイントや背景情報などを掲載するサイトで、まずは初期版としてリリース。国会での審議を可視化することで、政治議論へのアクセスを高めた「見える政治」の実現を目指すとしている。
みらい議会では、法案ごとに審議状況や改正案のポイント、改正の背景、賛成・反対の各意見、影響を受ける可能性のある人や団体、同党としてのスタンスなどをまとめて掲載。難解な法案表現をAIが平易に翻訳した「やさしく」と、専門用語も記載した「詳しく」の2種類の表示方法に対応している。
この他、法案の内容についてAIとチャットで対話できる「AIアシスタント」機能や、ワンタップで全ての漢字にルビを振る機能も搭載した。
16日時点では、「ガソリン価格を安定させるための改正」「地域全体で支える医療体制づくりのための法律案」など、過去に提出され現在も審議中の法案を掲載している。
チームみらいは公式noteで、政府や国会による情報公開は形式的には行われているものの、市民にとっては「実質的にアクセスしづらい」と指摘。みらい議会の公開を通じて「“情報はあるが届かない”という構造を変える」としている。
同サイトは、同党が7月の参院選で公約に掲げた「100日プラン」の一環として開発したもので、10月2日に発表した政治資金の可視化ツール「みらい まる見え政治資金」に続く2つ目のプロダクトとなる。今後は法案に対する意見を投稿できる仕組みや、政策提案の機能も追加し、「国民の声を政治に届けるプラットフォームとして展開していく」としている。
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