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富士フイルム「X-T30 III」新登場 廉価で小型軽量でも写りや操作系はしっかり「X-T」だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/7 ページ)

» 2025年11月02日 13時35分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 AUTOで日没直後の富士山にカメラを向けたら、夕焼けと判断されてすごく赤みが強い鮮やかな夕富士が撮れた。レンズは70-300mmの望遠レンズ。フィルムシミュレーションはVelviaでさらに鮮やかにしてみた。

「XF 70-300mm F4-5.6 R LM OIS WR」を装着したX-T30 III。コンパクトで手頃な望遠ズームとしておすすめできる。X-T30 IIIにつけてもちょうどいいサイズ感
日没直後の富士山があまりに印象的だったので、AUTOモードでフィルムシミュレーションをVelviaにして撮影。そうそう、このイメージを撮りたかった、という感じレンズは70-300mm

 つまり、一見マニュアル撮影向きのダイヤル多めのクラシカルなボディだけれども、オートで気軽に撮りたい人にもちゃんと対応できるところがいい感じにエントリーモデルなのだ。

 普段はAUTOポジション+露出補正+フィルムシミュレーションでokである。

画像処理エンジンが最新になり被写体検出AFも可能に

XマウントにAPS-Cサイズのセンサー。フォーカスモード切り替えダイヤルが前面にあるのも伝統的

 では基本性能の話。

 センサーは前モデルと同じ約2610万画素の「X-Trans CMOS 4センサー」。兄貴分のX-T50は約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HRセンサー」と一世代新しい。その辺に差があるのだ。

 X-T50とのもう一つの違いはボディ内手ブレ補正。X-T30はボディ内手ブレ補正を持たず、レンズ側のみになる。

 同時に発表された新しい広角系ズームレンズ「XC 13-33mm」は手ブレ補正を持っているが、XFシリーズには手ブレ補正機構を持たないレンズが多くあるのでそこは気をつけたい。

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