富士フイルムの「X-T30」シリーズの最新モデル「X-T30 III」が発表された。これがまた実に軽くて扱いやすくていい感じなのである。
「X-T30 II」のサイズはそのままに性能を上げ、フィルムシミュレーションダイヤルを装備したカメラと思えばいい。
立ち位置としては、主力モデル「X-T5」の弟分が「X-T50」、その弟分がX-T30シリーズで、X-T50で採用されたフィルムシミュレーションダイヤルが搭載されたのが今回のX-T30 IIIだ。
ジャンルとしてはエントリーモデルに属するのだけど、さすがX-Tシリーズ。廉価で小型軽量でも、写りや操作系はしっかりX-Tなのである。
まずは操作系の話から。
このクラスでも撮影モードダイヤルがないマニュアル指向の操作系を維持しているのだ。上面をみると、左肩にフィルムシミュレーションダイヤル、右肩にシャッタースピードとシャッターボタンと露出補正ダイヤル。実にマニュアルカメラっぽい。
絞りはXFレンズの場合、レンズに絞り環がついているのでそれで調整。XCレンズの場合は絞り環がないので本体の電子ダイヤルで行う。
前面の電子ダイヤルはプッシュボタンを兼ねており、このレンズを装着した場合、デフォルトではプッシュするたびにF値とISO感度が切り替わる。
つまり、右肩のダイヤルでシャッタースピードを、前電子ダイヤルで絞り値(F値)とISO感度をとグリップした状態でささっと変えられるわけで、絞りとシャッタースピードとISO感度の関係を経験的に学べるのもエントリー機として良い。
ただ、一つ苦言が。
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