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無料の「Affinity」は“Adobe税”に苦しむデジカメ民を救えるか? 節税にはなるかも荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/3 ページ)

» 2025年12月06日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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Affinityの真骨頂はここにあり

 Affinityの真骨頂は、写真を編集して仕上げることよりも、様々な写真を素材として、コラージュしたりベクターデータと組み合わせてレイアウトしてデザインを仕上げていく点にある。

 AIを駆使したいときは「CanvaAI」を使えばCanvaらしい生成AI系の機能を使えるので、自動的に被写体を切り抜いたり生成画像を追加したりできるようになる(これは有料)。

アップグレードするとCanva AIを使えるようになる
Canva AIを使って飛行機を自動切り抜きしたところ

 つまるところ、AffinityはAdobe製品でいえば、Lightroomの代わりにはならないけど、Photoshop的に使うならけっこうイケるし、写真を素材としてチラシとかポスターとか小冊子とかWeb用のデザインなどを仕上げていくなら、おすすめ。

 デザインといっても幅広いので、どのレベルでどういう作業をどういう頻度で行うかによって求める機能や性能は違ってくるので一口では言えないけど、もし自分がまだAdobe製品に慣れてない状況にあると仮定すると、写真関連のワークフローはAdobe Lightroomプラン(月々1480円)を使い、その写真を素材として何か仕上げていくような作業(原稿や書籍に使う図版を作成したり、配布資料を作成したり)ではAffinityを使って作成すると思う。

 このレベルのソフトが無料で使えるというだけでありがたすぎるわけで、さらにCanvaAIのサブスクも払っちゃうんじゃなかろうか。

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