豪Canva傘下で、デザインツール「Affinity」シリーズを手掛ける英Serifは10月30日(現地時間)、「Affinity」シリーズの3アプリを統合して1つのアプリにした「Affinity Studio」を、完全無料で公開した。
有料で販売していたデザイン、写真編集、レイアウトの3つのアプリを1つに統合したソフトを、macOSとWindows向けに無料公開。iPad版も近くリリース予定だ。
Affinity Studioは、ベクターデザインツール「Affinity Designer」、写真編集ソフト「Affinity Photo」、レイアウトソフト「Affinity Publisher」の全機能を統合利用できるアプリ。ベクター描画から画像加工、ページレイアウトまでシームレスに作業できる。
原則、全機能が無料だが、生成塗りつぶしなどの生成AI機能を使うには、Canvaの有料アカウントが必要。基本的なデザイン機能は完全無料で、AI機能は有料オプションとして提供される。
Affinityは、Adobe Creative Cloudの代替として注目されてきたデザインツール。Adobeのようなサブスクリプションモデルを避け、買い切り型を維持することで支持を集めてきた。今回の完全無料化により、Adobe一強だったプロ向けデザインツール市場が変化する可能性がある。
Serifは2024年3月にCanvaに買収されており、今回のリリースは買収後初の大型アップデートとなる。
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