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テスラ「モデル3」にオールシーズンタイヤを装着してみた 冬への“保険”と引き換えに犠牲にしたもの走るガジェット「Tesla」に乗ってます(2/3 ページ)

» 2026年01月25日 19時00分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

雪道以外でのオールシーズンタイヤ評

 YouTubeなどのオールシーズンタイヤ評論を見ていると、雪道における走破性や制動力の話しが中心です。ただ、考えてみれば、雪国の人やウインタースポーツが趣味の人の多くは、スタッドレスタイヤを選択するでしょう。

サイドウォールには製品名の左側にスノーフレークマーク(冬用タイヤ規制対応)や「M+S」(Mud and Snow)が刻印されている

 オールシーズンタイヤを購入するのは、筆者のような関東以西の太平洋側に居住し、年に1〜2度降雪に見舞われるかどうかという人が、「もしも」のために選ぶという場合が多いのではないでしょうか? それもあり、筆者はオールシーズンタイヤの雪道性能ではなく、ドライやウエット路面での性能や静寂性等が気になって仕方ありませんでした。そこで本稿ではドライ路面での評価を記述しています。

 ちなみに、我が家の送迎・買い物クルマである三菱アイは、毎年、冬期にはスタッドレスタイヤに履き替えています。降雪時、最寄り駅など、近隣において家族を送迎するのが大きな目的です。年に1〜2回程度活躍の場があるかないかではありますが、こちらも安心を買うような感覚です。

走行時のタイヤノイズは?

 DAVANTI ALLTOURAは、オールシーズンという性格の製品だけに、納車時に装着されていた公認サマータイヤとの各種差異が気になるところです。以下の印象は、あくまでもDAVANTI ALLTOURAに対するもので、オールシーズンタイヤ全般を評するものではない点は、付け加えておきます。履き替えて以後、街乗りはもちろん、高速道路を含め約2000kmを走行した上での感想です。

乗り心地

 走り始めの第一印象は、かなりソフトに感じました。ただ、それまでのハンコックが4年で約3万7000kmを走っているだけに、新品時よりも乗り心地や静粛性が悪化しているであろうことから、このソフト感が、DAVANTI ALLTOURA独自の乗り味なのかどうかは判断がつきません。空気圧はTeslaの推奨値です。

静粛性

 静粛性は明らかに悪化しました。ハンコックでは感じなかった「ウォーン」といった低周波のノイズが常に耳朶を打ちます。低周波は、30〜40km/hあたりから明確に気になり始め、90km/hを超えるあたりからは、「クゥーン」といった高い周波数が混ざり始めます。

 面白いのは、100km/hを超えたとたんに「ウォーン」や「クゥーン」といったノイズがなくなり、通常と同等レベルのロードノイズに収束する点です。新東名高速道路で120km/hで走行した際も、もしかしたら以前のハンコックよりは静寂性が増したのではないかと思えるほどに普通か、もしかしたらそれより優秀なノイズレベルになりました。

 ただ、筆者の場合、高速走行では、概ね80〜90km/hを多用するため、ある意味、最も不快な領域でのノイズに身を委ねながら走行していることになるわけです。

 ちなみに、三菱アイにおいて、サマータイヤからスタッドレスタイヤに交換した際には、このような低周波ノイズは感じません。まあ、高速走行はしないですし、車重も違えば、タイヤサイズも異なるので比較はできないのでしょうが...。

走行性能

 タイヤ交換後は、急ブレーキを踏むような場面もなく、降雨の中を走行するシーンも経験していないので、この点だけは評価のしようがありません。ただ、高速走行時の直進安定性は問題ありません。手動走行時はもちろん、オートパイロットをオンにした場合も、空気を切り裂きながら粛々とレーンをキープして突き進みます。

「4-SEASONS」と明記され、雨、晴れ、低温、雪の環境で使用可能を示すアイコンが刻印されている

電費

 燃費ならぬ電費は街乗りにおいて、ハンコックと大きな違いはありません。その一方で、横浜から岡山の往復1500kmの旅においては、以前の旅との比較で、総合電費が7.8km/kWhから6.9km/kWhに悪化しました。天候等の条件は、ほぼ同じです。つまり、高速走行においては、約11〜12%程電費が悪化するという見立てです。

耐久性

 履き替えてから、2000km程度しか走っていないので、耐久性については現時点では判断がつきません。ただ、筆者の特殊事情として、サイドウォールの耐久性がどの程度なのかが気になります。というのは、筆者宅の前の道がとても狭く、入出庫時に縁石に鋭角で乗り上げる形で何度か切り返しが必要となるからです。つまり、サイドウォールに負荷がかかる環境なのです。

 なので、歴代のタイヤすべてにおいて、残溝ではなく、サイドのひび割れやえぐれが原因で交換に到ることがほとんどでした。ハンコックについても同様で、残溝は問題ないのですが、前輪のひび割れが気になり始めたことで交換に到りました。

 余談ですが、以前の約20年続いたシトロエン時代は、毎回、フランスのミシュランタイヤを装着していました。筆者の印象では、ミシュランのサイドウォールは、ブリヂストン、ダンロップ、グッドイヤー、ヨコハマと比較して、早々にひび割れが発生していたと記憶しています。

 ちなみに、最も丈夫だと感じたのは、ブリヂストンのポテンザという銘柄の高価なタイヤでした。ジェントルな運転を心がける筆者にはオーバースペックなスポーツタイヤでしたが、前車の購入時に装着されていたので仕方ありません。その後、ダンロップの乗り心地重視のタイヤに交換したのは言うまでもありません。

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