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Amazon決算、AWS成長率24%に加速 AIインフラ投資で2026年は2000億ドルの設備投資を計画

» 2026年02月06日 10時12分 公開
[ITmedia]

 米Amazonは2月5日(現地時間)、2025年第4四半期(10月〜12月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比14%増の2133億8600万ドル、純利益は6%増の211億9200万ドル(1株当たり1.95ドル)だった。イタリアでの税務紛争解決や退職金関連費用など、計24億ドル超の特別損失を計上したものの、増収増益となった。

 同社は同四半期に約1万6000人の人員削減計画を発表している。2025年12月31日時点の従業員数は157万6000人で、直前の四半期から2000人の減少となっている。同四半期の特別損失として、7億3000万ドルの退職金関連費用を計上している。

 アンディ・ジャシーCEOは発表文で「AWSの成長率は24%に加速し、過去13四半期で最速となった」と語り、AIおよびクラウド分野での好調ぶりを強調した。

 セグメント別では、クラウド部門であるAWS(Amazon Web Services)の売上高が前年同期比24%増の356億ドル、営業利益は125億ドルだった。ジャシー氏は電話会見で、AWSの年間売上高ランレート(現在の売上高をもとにした年換算額)が1420億ドルに達したと説明。競合他社と比較しても、より大きな基盤の上で高い成長率を維持していると自信を見せた。

 amazon

  その他の主なサービス別の売上高は以下の通り。

  • オンラインストア:10%増の830億ドル
  • サードパーティセラーサービス:11%増の528億ドル
  • サブスクリプションサービス:14%増の131億ドル

 今回の決算で特に強調されたのが、自社開発チップの成長だ。ジャシー氏は、AI学習用チップ「Trainium」とCPU「Graviton」を合わせた年間収益ランレートが100億ドルを超え、前年比で「3桁成長(100%超)」を遂げていると語った。

 特に米Anthropicとの連携が進んでおり、同社がAmazonの次世代チップ「Trainium2」を50万個以上使用した大規模クラスタ「Project Rainier」でAIモデルのトレーニングを行っていると説明。ジャシー氏は、Trainium2の供給分は既に完売状態であり、次期チップ「Trainium3」についても2026年半ばまでにほぼ全ての供給が予約済みになる見込みだと述べた。

 2026年第1四半期(1月〜3月期)の見通しについては、売上高を1735億〜1785億ドル(前年同期比11〜15%増)、営業利益を165億〜215億ドルと予測した。

 米Alphabet(最大1850億ドルの設備投資を計画)などと同様、AI需要に応えるための巨額の設備投資計画についても触れた。ジャシー氏は「AI、チップ、ロボティクス、低軌道衛星(Amazon Leo)などの機会に対し、2026年にはAmazon全体で約2000億ドル(約30兆円)の設備投資を行う」と発表した。

 この投資の大部分はAWSに向けられる予定で、データセンターの電力容量確保やAIインフラの構築に充てられる。ジャシー氏は電話会見でこの投資は「単なる夢物語のような売上拡大作ではない」とし、過去のAWSへの投資と同様に、長期的かつ強力な投下資本利益率(ROIC)をもたらすと投資家に説明した。

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