この記事は本多和幸氏と谷川耕一氏によるIT事例メディア「CaseHub.News」に掲載された「三菱UFJ銀行、生成AIで提案書作成を自動化 行内データ連携で業務効率化」(2026年2月19日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
三菱UFJ銀行が、法人顧客向けの提案資料作成を自動化する「エージェント型AI生成機能」を構築した。システム基盤には、LayerXが提供するAIプラットフォーム「Ai Workforce」を採用。生成AIと行内のビッグデータ基盤を連携させることで、これまで膨大な時間を要していた資料作成業務の劇的な効率化を図る。LayerXが2月19日に発表した。
三菱UFJ銀行は、最新のテクノロジーを駆使して業務プロセスを再構築する「AI Native」な組織への変革を推進している。特に法人営業部門においては、顧客ごとに最適な提案を行うためのデータ収集や資料作成が大きな業務負荷となっており、生成AIの活用による生産性向上が急務となっていた。
今回構築した機能は、AIエージェントがユーザーの依頼を理解し、行内のデータ基盤から最新の取引実績や外部データベースの情報を自律的に取得・整形するもの。特定のデータソースのみを参照する仕組みにより、AIが事実に基づかない回答を生成するハルシネーションを防ぎ、正確なデータに基づいた精緻な提案書を自動生成できるという。
Ai Workforceの採用にあたっては、同行独自のPowerPointフォーマットに完全準拠したスライドを作成できる点を評価した。既存のツールとは異なり、スライドマスタやカラーコード、グラフの描画ルールまで再現できる。
生成されるグラフは画像ではなくPowerPointのオブジェクトとして出力されるため、AI生成後に行員が手動で数値を微調整したりデザインを修正したりすることも可能だ。AIエージェントとの対話形式で内容を修正したり、CSV形式でデータを書き出したりすることも可能という。
メガバンクに求められる強固なガバナンスとセキュリティを維持しながら、機密性の高いビッグデータ基盤と連携できる点も選定の決め手となった。同行内の膨大なデータを集約・管理する基盤とAi Workforceを接続することで、安全かつ迅速なAI活用環境を整備したとしている。
今後は、今回構築したエージェントデータ基盤を提案書作成以外の業務にも順次拡大していく。財務分析の自動化や契約書のリスク審査支援、行内照会応答の高度化など、銀行業務のあらゆるプロセスにおいて活用を進める。
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