この記事は本多和幸氏と谷川耕一氏によるIT事例メディア「CaseHub.News」に掲載された「サッポロホールディングスが独自の生成AIツール導入で業務効率化へ」(2月3日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
サッポロホールディングスは2月3日、サッポログループ全社員約6000名を対象に、独自の生成AIツール「SAPPORO AI-Stick」(通称:サッポロ相棒)を導入したと発表した。
同社は、事業戦略・財務戦略・サステナビリティを支える経営基盤として、デジタルトランスフォーメーション(DX)を重点活動の一つに位置付けている。今回の生成AIツール導入は、そのDX戦略の一環として、業務効率化と生産性向上を目指すものだ。
SAPPORO AI-Stickは、Amazon Web Servicesが提供する生成AIサービス「Amazon Bedrock」を基盤に構築されており、文章ベースでの会話機能や画像生成機能を有する。
さらに、サッポログループの社内データとの連携により、独自のアルゴリズムに基づいた社内情報に関する回答生成も可能となっている。これにより、従業員は社内情報へのアクセスや業務に関する問い合わせを効率的に行うことができ、業務の質の向上や業務プロセスの改善が期待される。
サッポロホールディングスは2022年から「全社員DX人財化」を掲げ、全社員を対象としたDX基礎リテラシー向上研修を実施してきた。今回の生成AIツール導入に合わせ、4年目となる全社員DX研修を2月から開始する。
この研修では、AI/DXに関するプロダクト・ソリューション事業を展開するアイデミーが開発した、サッポログループオリジナルコンテンツを使い、従業員が自発的に生成AIを活用できるようになるレベルを目指す。
研修には、SAPPORO AI-Stickを使ったハンズオンコンテンツも含まれており、プロンプトテンプレートの展開や活用事例の発信を通して、ツールの迅速な活用定着を図る。今後は、このツールの社内データ連携機能を活用し、特定部門領域に特化した事例創出と業務プロセス変革につなげていく。
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