先週のアクセス上位には、JR東日本の愛されキャラ「Suicaのペンギン」後継問題についての記事が、2本入った。
Suicaのペンギンは2026年3月末に引退する予定。JR東が先週、後継キャラの選定スキームを発表した。だが、ファンは引退に納得していない上、後継キャラの選定プロセスがどうにも不透明なのだ。
Suicaのペンギンは01年から四半世紀にわたり、Suicaのイメージキャラを務めてきた。長く親しまれてきたキャラクターだけにファンの愛は深く、「卒業しないでほしい」という声は大きい。
JR東の説明によると引退理由は「Suicaが新しい次元へ進化することから」。だが、Suicaが“進化”したからといって、イメージキャラが引退する必然性はなく、納得感は薄い。
実際のところ、キャラの権利の事情が背景にあるのではともうわさされているが、詳細は不明だ。ファンは引退理由に納得しておらず、復活を望む声はいまだ根強い。
そんな中、引退を既定事項として、新キャラの選考過程を発表したJR東の発表は、ファンの反発をより強めた格好になった。
著名なクリエイターが参加する選考委員会を2月中に立ち上げ、若手クリエイターに原案イラストを制作してもらい、そのうち3つを選んで夏に公表、一般投票を行う――という流れなのだが、選考委員会の人選の理由や、どんな若手クリエイターが参加するのかはよく分からない。
一般投票という過程もあるが、JR東の“公募”には根強い不信感がある。アクセス2位の記事にある通り「高輪ゲートウェイの呪い」だ。
JR東は18年12月に山手線新駅の駅名を公募し、6万4000件もの応募から「高輪ゲートウェイ」を決定したのだが、この名称の投票数は全体の130番目。Suicaのペンギン後継キャラも、一般投票は言い訳程度に行われ、ファンの意向は無視されてしまうのでは、という不安が広がっているのだ。
筆者としては、JR東にはもう少し「透明性」を意識してほしいと思う。高輪ゲートウェイの件で学んだことがあるなら、今こそ生かす時だろう。
とはいえ、企業のキャラクター選定に“民主主義”を求めるのも酷な話かもしれない。あらゆるグッズに展開するキャラ作りには、一般人には想像もつかないほどさまざまな条件があるはず。「みんなが好きだから」という理由だけでは選べないのも事実だろう。
“愛されすぎた”キャラの後継は難しい。今後、候補が発表された時や、キャラが決定した際には、「ペンギンの方が良かった」と強い反発があるかもしれない。時間がたつにつれ、みんな慣れていくんだろうけど……。気づいたら「高輪ゲートウェイ」が何も言われなくなったように。
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