キヤノンは2月26日、カメラの総合展示会「CP+ 2026」にて、新種のデジタルカメラを参考出展した。特徴的なのがアナログな操作スタイルで、カメラを上から覗くウエストレベルファインダーでレンズが映す像を見ながら撮影できる。
ボディは箱型スタイルで、プロトタイプ機はレンズにEFマウント用の50mm F1.8を搭載。レンズが捉えた実際の光をウエストレベルファインダーでピント合わせしながら、イメージセンサーでスクリーンを直接撮影する。そのため、撮れる写真もスクリーンの粒状感があるアナログライクなものになり、写真だけでなく動画も撮影できるという。センサーはPowershot V10用の1インチを使用する。
開発したのはキヤノン社内の有志チーム。若者を中心に世界中で広がっているアナログブームを背景に、アナログならではの写真の質感、フィルムカメラのような操作感を体験できるようにしつつ、高騰するフィルム代やすぐにSNSにアップしたいニーズに応えるカメラとして企画した。
CP+での展示は、来場者にニーズをヒアリングする目的もあるとしており、プロトタイプは2つのボディデザインを展示。アンケートも募る。
実際に体験してみたところ、操作感はいわゆる二眼レフに近いものと感じた。フルサイズ用のレンズのため、中判カメラのような大きなスクリーンではないものの、フォーカスをマニュアルであわせる楽しさは健在。ピントの山を掴みやすいマットタイプなので、被写体にピントを合わせると背景はとろけるようにボケる。
撮影は、横のレバーを倒すことでスクリーンが塞がれ、ミラー越しにスクリーンそのものをセンサーで撮影する。スクリーンがマットタイプなため、ザラザラとした粒状感が強く、解像感もお世辞にも高いとは言えないが、1インチセンサーとは思えない豊かなボケが得られる。
レンズが実際に捉えている光をスクリーン越しに覗くというのはなかなか楽しいもので、筆者も同様のタイプの35mmフィルムカメラ(Praktica FX2やExa 1bなど)を持っているが、小さいスクリーンでもずっと覗いてしまう魅力がある。デジタルなのに「手軽にきれい」の真逆を行くカメラがどんな反応を受けるか、個人的にも気になるところだ。
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