ITmedia NEWS > 製品動向 >

魔法瓶の会社が「日傘」や「保冷バッグ」を作ったら……“遮熱”全振り、実用的な商品ができた件分かりにくいけれど面白いモノたち(3/7 ページ)

» 2026年04月29日 14時09分 公開
[納富廉邦ITmedia]

 製品ラインアップは、500mlペットボトルが6本入る普段遣いショルダーバッグの「保冷ショルダーバッグ/RFO-007」、ペットボトル3本収納のボディバッグ的に使える「保冷ショルダーバッグ/RFM-003」、容量16Lの普段遣いサイズのバックパック「保冷バックパック/RFP-016」、大容量25Lのボックス型バックパック「保冷バックパック/RFP-025」の4種類。

アイソテック2の構造と効果の図。アイソテックの3層に加え、厚さ3mm以上のポリウレタンと、不織布が入った5層構造になっている

 「断熱層を含む複数の素材を組み合わせた複合断熱構造をアイソテックと呼んでいます。元々はアメリカで開発された技術を当社が輸入したのですが、その後、中の素材や重ね方を改良しています。その断熱構造の構造枚数が3枚から4枚のものをアイソテック、5層以上のものをアイソテック2と位置づけています」と星野さん。

今回の保冷バッグでいえば、25Lタイプのバックパックがアイソテック2を、他の3種はアイソテックを使用している。

「保冷バックパック/RFP-016」のファブリック部分の断面写真。こんな風に、アイソテックが使用されている

 例えば、今回の場合、ショルダーバッグの大きい方とバックパックの小さい方に使われている3層のアイソテックなら、外の生地、発泡ポリエチレン、PEVA製の内生地という構成になっている。外生地は、バッグのデザインやコンセプトによって選ばれるため、機能というよりデザインや柔らかさなどで選ばれることが多いという。そこに、断熱材としての発泡ポリエチレンが入り、3層目は内装の素材として銀色のPEVA(ポリエチレン酢酸ビニル)が使われている。

裏地の銀色のPEVA(ポリエチレン酢酸ビニル)を、こんな風に引っ張り出すことができるのは、底に縫い付けられていないため。縫い目を減らすことで、保冷効果を高めている

 「多層構造になっているので、基本的に水洗いはお勧めしていないんですよね。水が層の間に残ってしまってカビの原因になってしまったりといったリスクも多少ながらあるので、基本的には拭き取りでのお手入れをお願いしているんです。なので、汚れがついても拭き取りやすい素材として、主に内装にはPEVAを使っています。今回のバッグに関しては全て内装はこれです。あと、この内装は底に縫い付けられていません。側面もヒートシールといって、熱で圧着しています。縫い目があると、そこから熱が出入りしてしまうので、縫製は最小限に留めて保冷効果を高めているんです」。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR