米Google系の自動運転企業Waymoは、自社の第5世代自動運転システム(ADS)に高速道路の工事区間へ進入する恐れのある不具合があるとして、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)に6月17日(現地時間)、リコールを届け出た。対象は3871台で、恒久的な改善策が開発中のため、暫定措置として高速道路での走行を制限している。
不具合の内容は、特定の状況下で、車両が高速道路上の他の危険な状況の回避を不適切に優先したり、工事区間を認識できなかったりすることで、工事区間に進入してそのまま速度を出して走行する恐れがあるというもの。閉鎖された高速道路の工事区間を速度を出して走行することで、衝突の可能性が高まるとNHTSAは説明している。
リコールに至る経緯として、2026年4月11日と4月19日に米アリゾナ州フェニックスで、同社の車両がランプ閉鎖の標識を認識せず、あらかじめ計画されていた高速道路の工事区間に進入する事象が計6件発生した。これを受けWaymoは4月20日から審議を開始し、高速道路走行の制限を実施した。さらに5月18日には米サンフランシスコのベイエリアで、7台のWaymo車が隣接車線の閉鎖を示すコーンの間を通り抜け、工事中の車線に進入した。これを受けて同社は改めて走行制限を実施し、6月8日にリコールの実施を決定した。
リコール対象は、無人での高速道路走行が可能な第5世代ADSを搭載した車両。Waymoは対象車両をすべて自社で保有しているため、所有者や販売店への通知は不要としている。
改善策はソフトウェアの更新で、工事区間への進入を回避し、車両が工事区間内にいることを検知できるようにするほか、運用面のプロトコルも追加する。改善策は現在開発中で、それまでの暫定措置として高速道路の走行範囲を制限している。
ロボタクシーの高速道路での走行は、昨年11月からサンフランシスコ、フェニックス、ロサンゼルスで開始していた。
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