もう1つは品質と安全のジレンマだ。幹部会議の議事録には一般社員が触れてはいけない情報も含まれる。機密情報を全て除外すると、公開情報だけで作った「つまらない社長AI」になる。実際に公開資料のみで試作したところ、口調だけ真似した薄い回答しか返せなかった。
かといってオリジナル版の議事録をそのまま使えば、プロンプトを工夫するだけで機密情報を引き出せてしまうリスクがあった。
対策として、幹部会議の議事録をAIで要約加工し、企業名や具体的な数値を伏せた版を作成した。さらに人間の目でランダムに約10%をチェックする体制を敷いている。西塚氏は「AIと人手を組み合わせることで、経営情報を安全に資産化できる感覚を得た」と手応えを語った。
現在はAIコジーの知見を踏まえ、社内各組織のリーダークラスをAIエージェント化する「上司エージェント」にも取り組んでいるという。
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