IE 6使い続ける英政府、「移行は多額の税金使う」:せかにゅ
「IE 6を使い続けながら、ファイアウォールなどのセキュリティ対策を使う方がコスト効率が高い」――英国政府はこう考えている。
英政府「IE 6使い続ける」
Internet Explorer(IE)6の撲滅を求める声が高まっているが、英国政府はまだ同ブラウザを使い続けるつもりだ。同国政府は、政府機関で使っているIE 6をアップグレードするよう求める嘆願書に対し、「ノー」という回答を示した。IE 8への移行は「大がかりな仕事」になり、「多額の税金を使う」可能性があるからだという。「IE 6を使い続けながら、ファイアウォールやマルウェア検知ソフトなどのセキュリティ対策を使う方が、多くの場合コスト効率が高い」と英政府は述べている。嘆願書はWeb企業Inigo Mediaのディレクター、ダン・フリードマン氏が提出したもので、6000人以上が署名した。
IE 6はリリースから9年が経過しており、セキュリティや互換性などの理由から、同ブラウザのサポートを打ち切る動きが進んでいる。フランス政府とドイツ政府は国民にIE 6を使わないように呼びかけており、日本では内閣官房情報セキュリティセンターが、各省庁にIE 6からIE 8への移行を推奨している。Microsoftの豪法人も「IE 6は腐った牛乳」としてIE 8へのアップグレードを促している。Net Applicationsの調査では、IE 6の7月のシェアは16.97%。
Government rules out upgrading from Internet Explorer 6(Guardian)
iPhone向けWebアプリストアがオープン
iPhone向けのWebアプリを集めたストア「OpenAppMkt」がオープンした。Webアプリなので、App Storeとは違ってAppleの審査を受ける必要はない。このストアのテック・キアCEOは、開発者がアプリを販売して利益を出せるオープンな代替選択肢を作りたいと話している。App Storeではアプリ売り上げの30%がAppleに渡るが、OpenAppMktではこの割合が20%となっている。同ストアは現在iPhoneにのみ対応しているが、Androidのサポートも予定している。
The OpenAppMkt Is Here To Break Down Apple's Walled Garden(Silicon Alley Insider)
米国でも“おサイフケータイ”、大手が協力
米大手携帯キャリアAT&T、Verizon Wireless、T-Mobileが協力して、スマートフォンでの非接触型決済に乗り出すと報じられている。日本のおサイフケータイと同様に、携帯電話を端末にかざすだけで支払いができるようにするという。米国ではMasterCardやVISAなどのクレジットカード会社が、携帯電話に取り付けられるキーチェーンやステッカーを使ってモバイル決済できるサービスに取り組んでいる。キャリア3社のシステムはこれに競合する形となる。
AT&T and Verizon go after credit cards with smartphones - report(CNNMoney.com)
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