月間売上1億円超、“推しAI”アプリ「Zeta」がオタク女子わしづかみ ただし危うさも(1/3 ページ)
自分が作ったシチュエーションで“推し”と会話できるAIチャットアプリ「Zeta」(ゼタ)が人気だ。App StoreやGoogle Playのエンターテインメントランキングでも連日上位にランクインしており、各ストアページによればダウンロード数は130万回を突破。1月には月間の売り上げが1億2000万円を超えたという。
自分が作ったシチュエーションで“推し”と会話できるAIチャットアプリ「Zeta」(ゼタ)が人気だ。App StoreやGoogle Playのエンターテインメントランキングでも連日上位にランクインしており、2025年12月には月間売り上げが日本だけで1億2000万円を突破。26年5月には国内ユーザー数が200万人に到達したという。
提供元は韓国のベンチャー・ScatterLab。いわゆる“AI彼氏”的なアプリは先行サービスがあまたあるが、なぜその中でも利用が増えているのか。
AIで作った“推しキャラ”と会話 Zetaの特徴は
Zetaは「AIで作った“推しキャラ”とテキストチャットで会話できるアプリ」だ。キャラクターの性格や会話の法則、会話のシチュエーションをプロンプトなどで設定の上、キャラとコミュニケーションしたり、自分だけの物語を紡いだりできる。キャラのビジュアルも画像生成AIで好みのものを作成可能だ。
特徴は、キャラの設定や会話・物語の進め方を細かく設定できる点。対話相手となるキャラクターのプロフィールやキャラとユーザーの関係性、世界観を指定できるだけでなく、“地の文”となるナレーターが一人称視点か二人称視点か三人称視点か、キャラクターがどれくらい心を開いてくれるか、物語をどれくらいのテンポで進めるかも指定可能。文体も「恋愛心理小説」「ハードボイルド」「夜想文学」などから選択できる。
より挙動を細かくコントロールする機能「インフォボックス」と「ロアブック」もある。インフォボックスはチャット中に“作中”での情報(日時、場所、キャラの体調や気分)などを表示する機能で、項目ごとにオンオフを設定できる。
ロアブックは、世界観や設定をまとめたプリセットのようなもの。「特定のキーワードが言及されると、ロアブック記載の内容がAIに伝達されます」といい、要するに設定がブレないようコンテキスト(文脈)を指定したり、世界観を共有したりするための機能といえる。他ユーザーが作成したロアブックも利用可能だ。
一連の設定の組み合わせは「プロット」として他のユーザーと共有も可能。人気プロットのランキングもあり、「男性向け」「女性向け」「総合」の3カテゴリーで確認できる。ちなみに、男性向け首位の利用数(延べ会話数とみられる)が447万件なのに対して女性向け首位は同9118万件と圧倒的に多い。2024年の情報だが、韓国現地メディアの報道によればユーザーの9割弱が10〜20代で、全体の65%が女性という。
サービスは基本無料だが、“課金”なしの場合アプリ内には広告が表示され、チャット相手となるAIもデフォルトのモデルしか使えない。より文脈の理解度が高いという上位モデルを使うには有料アイテム「ピース」(200個300円から)が必要だ。料金は1応答あたり4〜8ピース。
ピースは他にも、画像生成でデフォルト以外のモデルを利用したいときにも必要になる。(1回につき2〜4ピース)。月額1650円のサブスクリプションに加入すれば回答の高速化・広告なしでの利用といった特典を受けられる。
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