“見に行くだけ”も楽じゃない 「東京マラソン」応援記:ホノルルマラソンへの道(2/2 ページ)
E記者が東京マラソンに出場した。我々もE記者の姿を追って、東京のあちこちを必死に飛び回った。E記者が走りながら撮影した東京の名所も必見!
E記者のぼやき(後日談)
何とか完走できた東京マラソン2009。走り終わっての感想は“とにかく足が痛い”のひと言に尽きる。
“モチベーションが上がってない”“練習してそうに見えない”など言われてきたが、1月上旬ごろから毎日5〜10キロ走ってきた。さすがに42.195キロは別次元だったが、あの日々がなければ完走は果たせなかっただろう。
普段から走っていた距離でもあるため、10キロ地点までは余裕だった。“せめて半分くらいは走らないとダメだ”と決めていたため、多少ペースは乱れたものの、20キロ地点にもたどり着けた。
ただ、この後に地獄が待っていた。正直、20〜30キロをどうやって乗り切ったのか覚えていない。20キロでもいつもの倍。しかも“まだ半分もある”と考えてしまっては、心も折れるというものだ。30キロ過ぎの茅場町にいたH記者は、「『もう足が動きません』とコメントしながらもなぜかうれしそうなE記者」と表現しているが、たぶん20〜30キロを走っている間に沿道から言われた“笑顔で走ろう! スマイルスマイル!!”という言葉に従っていたからだと思う。
こればかりは実際に体験しないと伝わらない感情だが、とにかく声援が温かい。“頑張れ”というシンプルなものですら力になる。着ている衣装に特徴があると、個別に声をかけてもくれる(某サッカークラブのユニホームを着ていたが、10回以上はそのチームの名前を呼んで応援してもらえた)。仮装はさすがに無理という人も、何かしら特徴的な衣装を着て走ることをお勧めしたい。
声援に支えながら30キロ地点を通過した後も、走ったり歩いたりの繰り返しだったが、足が痛い以外はたいした問題もなく、無事にゴールにたどり着けた。
初マラソンを終えた後の素人が言うことではないが、練習は毎日10キロ走り続けるよりも、休日に20〜30キロ歩いたほうが良いと感じた。自分のペースで走っていたため肺への負担は少なかったこと、走り終えた後に感じたのは足が痛いだけだった、というのがその理由だ。毎日10キロ近くを走り続けて、“単純にこれを4回繰り返せばいいだけだろ”と考えていた自分の甘さを呪いたくなる。2010年の東京マラソン参加を考えている人は、“距離に慣れる”ことを最優先に、練習に取り組んでもらえれば幸いだ。
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