ドコモ、「Xi」提供開始に合わせて法人用の「ビジネスmopera」にも新料金プラン
NTTドコモが11月9日、法人向けのデータ通信料金プラン「ビジネスmoperaアクセスプレミアム」と「ビジネスmoperaアクセスプロ」の新料金体系を発表した。LTEサービス「Xi」への対応や料金体系の見直しを行っている。
NTTドコモが11月9日、企業向けの閉域直収接続サービス「ビジネスmoperaアクセスプレミアム」に、「Xi」対応の新料金プランを導入すると発表。また法人向けのリモートアクセスサービス「ビジネスmopera アクセスプロ」には、中小企業でも利用しやすい料金プランやXi対応の新しい接続メニューを提供する。
ビジネスmoperaアクセスプレミアム Xiタイプ
ビジネスmoperaアクセスプレミアムの新料金プラン「Xiタイプ」は、従来の「FOMAタイプ」よりも高速低遅延な通信が利用できるサービス。大容量通信がFOMAタイプよりも安価に利用できるため、リモートアクセスやテレメトリング用とだけでなく、デジタルサイネージなどにも利用しやすい点が特徴だ。また通信開始までの時間が短く、交換機からアクセスポイントまではネットワークは常時接続する帯域保証型サービスのため、通信量に左右されない安定した通信環境を提供する。
初期費用は新規申し込み時の契約事務手数料が2100円と、工事費8万4000円(新規申し込み時。FOMAタイプやDoPaタイプからの変更は5万7750円)がかかる。月額利用料金(接続装置使用料)は7350円からとなるが、帯域が大きくなるとFOMAタイプと比べて大幅に安くなるのが特徴で、ISDN/専用線タイプでは6Mbpsで7万5600円(FOMAタイプは24万1500円)、広域イーサネットタイプでは100Mbpsで32万1300円(FOMAタイプは93万4500円)などとなっている。料金の詳細はWebサイトで確認できる。
ビジネスmoperaアクセスプレミアム Xiタイプは12月24日から提供を開始する。なお、11月下旬から申し込みの受け付けを開始する。対応端末は「L-02C」の予定。申し込みはドコモの法人営業担当者、もしくはドコモビジネスオンラインから。
ビジネスmoperaアクセスプロ
ビジネスmoperaアクセスプロでは、これまで基本使用料と接続回線種別や認証方法に応じた月額料金を支払う必要があったが、12月15日からは「ドコモ認証プラン」「ドコモワンタイム認証プラン」「企業認証プラン」という、認証方式に応じた3つの料金プランから選べるように簡略化する。最も低価格なドコモ認証プランでは、10 ID分を含んで月額9800円からとなり、契約回線が少ない中小規模のユーザーにも導入しやすくした。
またドコモが12月24日から提供を開始するXiサービスでの接続に対応した接続メニューも12月24日から提供する。これにより、Xi経由でビジネスmoperaアクセスプロが利用可能になる。料金の詳細はこちらで確認できる。申し込みはドコモの法人営業担当者、もしくはドコモビジネスオンラインから。
なお現行の料金プランは、新料金プランの提供開始に伴って2011年3月31日で新規申し込み受け付けを終了する。「回線交換接続メニュー」と「DoPa接続メニュー」も、新規の申し込み受け付けは2011年3月31日で終了の予定。サービスも2012年3月31日に終了する。オプションサービスの「FOMAパケットフリーサービス」も、2011年3月31日に新規申し込み受け付けおよびサービスを終了する。
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