HEMSで蓄電池の状態も確認可能に、データセンター側の機能追加でユーザーの手間を省くエネルギー管理

新築住宅向けの製品を中心に、HEMS(家庭向けエネルギー管理システム)が普及し始めている。積水化学工業は、同社がすでに販売しているHEMSに蓄電池の状態を監視する機能を加えた。データセンター側のソフトウェアアップデートで済むので、すでに同社のHEMSを使っているユーザーも新機能を利用できる。

» 2012年05月28日 17時22分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 積水化学工業 住宅カンパニーは、同社が販売するHEMS「スマートハイム・ナビ」に新機能を追加することを明らかにした。機能追加の時期は7月の予定。

 機能追加の狙いは住宅に備わっている蓄電池の有効活用。消費電力量などのデータをグラフで表示する「見える化」の機能を改良し、充電池の充電状態を確認できるようにした(図1)。

Upgraded 図1 蓄電池監視機能が加わったHEMSのデータ表示画面(出典:積水化学工業)

 ユーザーの住宅にある設備の状態を監視する機能も加わる。具体的には、太陽光発電システムと蓄電池の状態を監視する機能だ。太陽光発電システムの監視機能では、発電量を監視する。蓄電池の監視機能では、経年変化の様子を監視する。異常が発生したときは、ユーザーに通知する。

 さらに、同社のHEMSユーザー向けWebサイト「スマートハイムFAN」で提供しているコンサルティング機能を充実させた。ユーザーを地域、設備、家族構成などの条件で分類し、より精密な節電アドバイスを提示する。ユーザーの分類は800パターン以上、アドバイスの種類は30,000パターン以上にもなったという。10月からは、蓄電池の効果的な利用法を提示するコンサルティング機能も追加する。

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