大学のキャンパスにも太陽光発電所、産・学・官の連携で実現自然エネルギー

太陽光発電所の建設が大学のキャンパスでも始まろうとしている。福岡県にある九州産業大学の広大なグラウンドの一部を利用して2MWの太陽光発電所を建設することが決まった。太陽光発電システムを販売するサニックス、地元の宗像市と大学の三者による連携で実施する。

» 2012年10月25日 13時03分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]
図1 太陽光発電所を建設する九州産業大学のグラウンド

 太陽光発電所を建設する場所は福岡県の宗像市にある九州産業大学のグラウンドの一部で、約3万7000平方メートルの広さがある(図1)。

 この敷地にサニックスが約6700枚の太陽光パネルを設置して、2MW(メガワット)の発電を可能にする。2013年春に着工して、6月から発電を開始する計画だ。

 太陽光パネルはサニックスの中国にある子会社で製造したものを使用し、発電を開始した後の運用もサニックスが担当する。地元の宗像市は7月から「宗像市大規模太陽光発電設備設置促進条例に基づく税制優遇措置」を施行しており、発電設備の固定資産税を免除している。九州産業大学のキャンパス内に建設する太陽光発電所も対象になり、最長5年間の課税が免除される。

 発電した電力は全量を九州電力に売却する予定である。年間で200万kWhの電力量を想定しており、固定価格買取制度によって年に8000万円の収入を見込む。サニックスの投資額は約5億円で、早期のコスト回収が期待できる。

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