産業用ソーラーの監視システム、施工例が多い50kW以下に対応エネルギー管理

ソーラーフロンティアは、産業用太陽光発電システムの発電量を監視するシステムの提供を始めた。家庭向けに提供している監視機器を基にしたもので、産業用でも出力が50kW以下のシステムに対応している。

» 2012年12月07日 11時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 ソーラーフロンティアが提供を開始した監視システムの特長は3点。1つ目は施工例が多い50kW以下のシステムを対象としたこと。ソーラーフロンティアは、来年以降も最も施工例が多いのはこの規模のシステムだと見ているという。最も顧客が多い領域に狙って提供を始めるということだ。

 2つ目の特長は、発電量データを保存集計するサーバーを無料で使えること。HEMSやBEMSなど、計測データをサーバーに送信して、集計させる例はあるが、サーバーを無料で使えるシステムは珍しい。

 3つ目は発電量の監視に機能を絞ったこと。ソーラーフロンティアが発売している家庭向けのシステムはHEMSの機能も備えているが、今回提供を始めるシステムでは、発電量監視に機能を絞った。

 発電量データはサーバーにWebブラウザでアクセスすることで確認できる(図1)。発電量データを表示する画面には、企業名や企業ロゴなどの画像を自由に設定できる。液晶テレビに映せば、来客向けのアピールとして使える。

図1 発電量を表示する画面。社名やロゴ。ビルの写真を設定してあることが分かる

 ソーラーフロンティアは、このシステムで発電量の不自然な変化を検知することを狙っている。不自然に変化するということは、トラブルが発生している確率が高いからだ。不自然な変化に対応し、太陽光発電システムを設置してある現地に要員を向かわせる、メンテナンスサービスを提供することも計画している。ソーラーフロンティアは現在のところ、メンテナンスを委託できる業者を探している段階であり、サービス提供はもう少し先になるとしている。

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