最大出力は77MW、日本最大級のメガソーラー建設計画が動き出す自然エネルギー

愛知県田原市の三河湾沿岸に、最大出力が77MWにもなる日本最大級のメガソーラー建設計画が動き出した。この地域には、三井化学など7社のグループも最大出力が約50MWのメガソーラーを建設している。

» 2013年01月29日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 今回の建設計画は三菱商事と中部電力の関連会社であるシーテックによるもの。両社は愛知県企業庁および愛知県田原市とメガソーラーを建設することで基本合意している。

 建設予定地は三河湾沿岸の2カ所(愛知県田原市緑が浜二号と愛知県田原市白浜二号)だ。どちらも愛知県企業庁の所有地だ。太陽光発電システムの設置面積はおよそ98万m2。最大出力は77MWになる予定(図1)。

図1 メガソーラーの建設予定地。左側が田原市緑が浜二号で、右側が田原市白浜二号。出典:三菱商事

 発電した電力は全量中部電力に売電する。メガソーラーは2014年度中に稼働開始の予定だ。

 三菱商事とシーテックは、この事業を担当する会社として「たはらソーラー合同会社」を2013年2月に設立する。総事業費は200億円を超える見込みで、そのうちの8割りは今回の太陽光発電事業に対するプロジェクト・ファイナンスで調達する予定。

 田原市の三河湾沿岸では、三井化学など7社のグループも最大出力が約50MWのメガソーラーを建設しており、2014年10月に稼働を始める予定になっている。このメガソーラーでは、最大出力が6MWとなる風力発電所も併設する計画だ。

 三河湾沿岸は日照時間、平均風速ともの国内最高水準の数字を記録しており、太陽光発電と風力発電に適した土地とされている。三菱商事とシーテックによるメガソーラーと、三井化学など7社によるメガソーラーが稼働を始めたら、田原市内のメガソーラーの合計出力は127MWを超える。

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