太陽電池メーカーが倒産しても大丈夫、保証プランを用意自然エネルギー

双日インシュアランスは2014年8月、太陽光発電関連事業者向け保険のソリューションプラン「サンブレラ」の販売を開始した。メーカー保証の喪失に備えることができる他、自然災害や売電収入の機会損失、第三者に対する賠償事故など、顧客の必要に応じて保険の内容を選択できる。

» 2014年08月21日 16時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 双日インシュアランスは2014年8月、太陽光発電関連事業者向け保険のソリューションプラン「サンブレラ」の販売を開始した*1)

 サンブレラの特徴は、メーカー保証の喪失リスクのカバーだという。太陽電池モジュールメーカーは、自社製品に対して10〜25年の保証期間を設けている。太陽電池は長期間にわたって利用するものであり、メーカーが倒産してしまうと、発電所の管理・運営コストに響く。「1MW当たり年間60〜100万円という価格を想定している。国産の太陽電池モジュールよりも輸入品でニーズがあると考えている」(双日)。倒産直後だけではなく、本来の保証期間内であれば、年間料金を支払うことによって保証が続く。「例えば20年間の料金を先に支払うことも可能だ」(同社)。

 サンブレラが対象とするのは産業用太陽光発電所に関するあらゆるリスク(図1)。メーカー保証の喪失以外に、自然災害や売電収入の機会損失、第三者に対する賠償事故などをカバーする保険を扱う。太陽光発電事業者だけではなく、機材のメーカーや工事業者、保守メンテナンス業者にも販売する。「工事業者であれば、工事中に太陽電池モジュールの荷崩れが起きて破損するといった事故が対象になる」(双日)。

 サンブレラで扱う保険、保証の引受先は日本の大手損害保険会社である。保証プランや保証サービス自体を双日インシュアランスが販売するのではなく、保険代理店としてソリューションを顧客に提供する形だ。顧客の要望に応じて適切な保険、保証を同社が選び出す。

*1) sun(太陽)とリスクから守るumbrella(傘)から作った造語。

図1 サンブレラの対象とする内容 出典:双日

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