イーロン・マスクが参画する米ソーラーシティが効率22%の太陽電池を開発太陽光

米国の太陽電池メーカーであるソーラーシティは、屋根型ソーラーパネルでエネルギー効率22%を実現する太陽電池モジュールを開発したと発表した。同社はテスラモーターズなどを展開するイーロン・マスク氏のいとこが創業した企業で、マスク氏も会長を務めている。

» 2015年10月08日 09時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

 米国SolarCity(ソーラーシティ)が開発したのは、太陽電池モジュールのエネルギー変換効率が22%以上を実現する高効率ソーラーパネルで「屋根型ソーラーパネルでは世界最高効率を実現している」(同社)という。

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 新しいソーラーパネルは米国内で生産する予定。現在は生産能力が100MW(メガワット)のパイロット施設で試験的に生産を開始するが、量産体制を確立後は米国ニューヨーク州バッファローにある1GW(ギガワット)の量産工場で生産を行う。フル生産を行えば、1日に9000〜1万のソーラーパネルを効率的に生産できるようになる。

 ソーラーシティの新型ソーラーパネルは第三者認証機関であるRenewable Energy Test Centerのテストによりモジュールレベルで22.04%のエネルギー変換効率を発揮できるという認証を受けた。

 さらに特徴的なのは、コストパフォーマンスだと同社は強調する。高効率ソーラーパネルの多くは実験レベルでは40%を超える高効率のものが登場しているが、製造するにはコストが高くなり過ぎ、市場価格に見合う段階には達しないものも多い。ソーラーシティでは独自の製造プロセスを採用することで、高効率でありながら、生産コストを下げることに成功したという。

 ソーラーシティでは今後、家庭や企業、学校の屋根やカーポートなどに新型ソーラーパネルの設置を進めていく方針だ。

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