“もうかる野菜”を省エネ生産、3原色のLEDを独立制御する植物工場スマートアグリ(1/2 ページ)

キーストーンテクノロジーはエンジンバルブのメーカーの日鍛バルブが運営する植物工場に、LED植物栽培ユニット「AGRI Oh!(アグリ王)」を納入した。赤・青・緑の各LEDを独立制御できるのが特徴で、育成速度の促進や高機能野菜の生産が可能になるという。

» 2015年10月26日 17時40分 公開
[長町基スマートジャパン]

 植物工場システム開発・製造を手掛けるキーストーンテクノロジーは。このほど人工光技術を用い無農薬野菜生産・販売を行うShune 365の植物工場にLED植物栽培ユニット「AGRI Oh!(アグリ王)」を50台納入した。

図1 植物栽培ユニット「AGRI Oh!」 出典:キーストーンテクノロジー

 Shune 365はエンジンバルブの設計・開発・製造大手メーカーである日鍛バルブが、遊休物件の有効活用を目指し、神奈川県秦野市の平沢工場内に設立した100%出資子会社。植物工場を利用した農作物の生産に加え、加工・販売・輸出入なども行っている。資本金は8000万円。

 植物工場の面積は315平方メートルで、事業開始時に栽培ユニットとしてキーストンテクノロジーのLED植物栽培ユニット「5段式 AGRI Oh!」45台(生育用に使用)、同「7段式 AGRI Oh!」5台(育苗用に使用)を導入している。生産品目はサラダ用機能性葉野菜、ハーブ類、エディブルフラワ(食用の花)など。生産能力はミックスレタスで日産約1000パック。

 キーストーンテクノロジーは日鍛バルブの植物工場プロジェクトチームに事業企画立案段階から参加し、コンサルティングおよび植物工場建設などを総合プロデュースしている。2015年9月から試験栽培も開始しており、栽培装置納入後の技術指導やマーケティング・ブランディング指導、販売支援などShune 365のビジネスプラットフォーム全体のコンサルティングを行っている。

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