日本エコシステムは東京電力の料金と比較するモデルケースとして、「従量電灯B」で毎月の電気料金が1万3000円になる家庭を想定した。契約電力が50Aで、月間の使用量が平均424kWhの場合だ。太陽光発電システムの出力は4kW(キロワット)である。
このモデルケースで太陽光発電の供給量を標準的に見積もると、「地球応援プラン」の電気料金は月額1万2197円になる(図4)。「従量電灯B」と比べて月に803円安く、年間では9636円も割安になる。電力の使用量が月平均で424kWhよりも多い家庭ならば、「従量電灯B」と比較した差額は年間に1万円以上を見込める。
家庭よりも電力の使用量が多い商店や事務所に向けては「地球応援プランB」を用意した。東京電力の「従量電灯C」に対応する商品で、単価は基本料金を除いて家庭向けの「地球応援プランA」と同じだ。月額100円の追加で商店や事務所でもCO2排出量ゼロの電力を利用できる(図5)。
「地球応援プランB」の基本料金は「従量電灯C」と同様に契約電力を1kVA(キロボルトアンペア)単位で設定する(図6)。1kVAは家庭向けの10Aに相当する大きさの電力である。「地球応援プランB」でも基本料金の単価は「従量電灯C」と比べて5%弱安くなっている。
商店や事務所では月間の使用量が400kWhを超えるところは多い。「地球応援プランB」に切り替えることで、毎月の電気料金が「従量電灯C」よりも安くなる可能性は大きい。同時に電力の利用に伴うCO2排出量をゼロに抑えられるため、企業に義務づけられているCO2排出量の削減に有効だ。
「地球応援プラン」では契約を開始して20年を経過すると、太陽光発電システムを無償で利用者に譲渡する。最初の20年間は日本エコシステムが余剰電力を売却して収益を上げる仕組みだ。4月に開始した「じぶん電力」で採用した国内初の事業モデルである。
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