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» 2016年08月18日 09時00分 公開

電気自動車:京都に行けばMIRAIを運転できる、全国初の有料カーシェアリング開始 (2/2)

[石田雅也,スマートジャパン]
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京都市内に水素ステーションは2か所

 カーシェアリングの利用者が走行途中に水素ステーションで補給した場合には、車両の返却時にレシートを見せて燃料代を精算できる。現時点で京都市内には水素ステーションが2か所ある。2016年2月に大阪ガスが南区に開設した移動式の「上鳥羽水素ステーション」と、3月にJXエネルギーが伏見区のガソリンスタンドに併設した「Dr. Driveセルフ菱川店」で、いずれも京都駅から南側の地域にある(図4)。

図4 「上鳥羽水素ステーション」(上)、「Dr. Driveセルフ菱川店」(下)。出典:大阪ガス、JXエネルギー

 燃料電池車を普及させるためには、水素ステーションの拡大が欠かせない。京都市内の2カ所を皮切りに、京都府全体では2020年までに7カ所、2025年までに15カ所へ広げる目標を掲げている。20〜30キロメートル圏内に水素ステーションを1か所ずつ整備して、府内の燃料電池車の導入台数を2万台に増やす計画だ。

 京都市では1997年に「地球温暖化防止京都会議(COP3)」が開かれて、主要国が温室効果ガスの削減目標を盛り込んだ「京都議定書」に合意した。そうした経緯から「環境先進都市・京都」をスローガンに掲げて温室効果ガスの削減に取り組んできた。

 2013年に京都市が設定した中長期の目標では、京都議定書の基準年になっている1990年度に対して、2020年度で25%、2030年度には40%を削減する(図5)。2013年度の実績では1990年度比で1.1%の増加になっているため、目標の達成には抜本的な対策が求められている。

図5 京都市の温室効果ガス排出量の推移と削減目標。出典:京都市環境政策局

 燃料電池車は走行時にCO2(二酸化炭素)を排出しないことから、ガソリン車と比べて温室効果ガスの削減に有効だ。ただし燃料の水素は現在のところ化石燃料から製造する量が多いため、生産時にはCO2を排出する。最近は全国各地で再生可能エネルギーからCO2フリーの水素を製造する試みが広がってきた。CO2フリーの水素で燃料電池車を走らせると、温室効果ガスの排出量は限りなくゼロに近づく。

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