日本における太陽光発電事業は、FIT制度に合わせて20年間の事業計画を立てている場合が多い。Looopが行った調査によれば、FIT終了後の太陽光発電システムの運用に不安を抱えている事業者が多いという(図3)。Looop FITはこうした状況を受け、「FIT以降の保証」の提供を目指して開発したサービスだ。
Looopが太陽光発電の電力を30年間にわたって全量買い取る背景には、電力小売事業がある。同社は2015年12月から高圧向け電力小売を開始し、電力の小売全面自由化がスタートした2016年4月からは低圧向けの「Looop でんき」の販売を始めた。
Looop でんきは「基本料金0円」や「自然派」を特徴としている。そのためLooopでは、販売する電力における再生可能エネルギーの比率をさらに高めていきたい考え。現在の電源構成は2016年の4月1日〜9月30日までの計画値で、再生可能エネルギーが6%、FIT電気20%、その他の電気が74%となっている。今回発表したLooop FITの普及が広がれば、太陽光発電システムの販売だけでなく、再生可能エネルギー由来の電力調達も強化できるメリットがある。
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