アサヒビールは、バイオマス発電や風力発電といった自然エネルギーを活用して製造した「アサヒスーパードライ」の累計製造本数が、2016年末時点で100億本を超えたと発表した。
発売から30年を迎えた「アサヒスーパードライ」。その缶350ml(ミリリットル)品と、ギフトセットの全てのビール類製造に使用する電力は、2009年からグリーン電力が活用されている。製造元のアサヒビールは2017年6月、グリーン電力を活用したアサヒスーパードライの累計製造本数が、2016年末時点で100億本を超えたと発表した。
グリーン電力とは太陽光や風力、バイオマス、地熱などの自然エネルギーで発電された電気を指し、CO2を排出しないことによる地球温暖化の防止や枯渇しないエネルギーといった価値を持つ。同社は、2009年4月に日本自然エネルギーとグリーン電力に関する契約を締結。「食品業界で初」という、商品の製造にグリーン電力の活用を始めた。
活用した累計のグリーン電力量の累計は約1.6億kWh(キロワット時)で、一般家庭が1年間で使用する電力の約3万7000世帯分に相当する。またCO2の削減量に換算すると、累計で約7万7000トンという。これは杉の木約500万本に相当するCO2吸収量だ。
グリーン電力を活用した製品には、グリーン・エネルギー・マークが表示されている。このマークは2008年5月に「グリーンエネルギー認証センター」が制定したマークで、製品の製造時に使用する電力をグリーン電力で賄ったことを示すものである。
「アサヒグループは『環境ビジョン2020』に“自然の恵みを明日へ”という思いを込めており、今後も太陽光や風力、バイオマスなどの自然エネルギーの利用拡大や省エネルギーを推進し、低炭素社会の実現に向けて貢献していく」(アサヒビール)
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