蓄電池を後付けできるパワコン、住宅太陽光の自家消費シフトに太陽光

パナソニックは、既存の住宅用太陽光発電システムに蓄電池を後付けできる「創蓄連携システム」を開発した。太陽光発電を導入してからでもパワコンを交換せずに蓄電池を設置でき、自家消費にシフトできる。

» 2017年09月06日 11時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 パナソニックは、既存の住宅用太陽光発電に後から蓄電池を設置できる、「住宅用・創蓄連携システムRタイプ」(以下、Rタイプ)を開発し、2017年10月23日から発売すると発表した。

「住宅用・創蓄連携システムRタイプ」の製品群 出典:パナソニック

 住宅用の太陽光発電は、2019年度から「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」による余剰電力の買い取り期間が終了するユーザーが出てくる。買い取り期間の終了後は、発電した電力を一般送配電事業者に売電するより、自家消費にメリットがあると見込まれている。それに伴い、住宅で太陽光の電力を効率よく利用するために、蓄電システムに注目が集まっている。

 従来、太陽光発電に蓄電システムを追加する場合には、既設のパワーコンディショナーを取り換える必要があった。新製品のRタイプは、購入から数年後でも、居住環境や家族構成の変化に合わせて蓄電池を追加設置できる。太陽光発電システムを購入した後でも、蓄電池を導入するかどうかの検討ができ、初期投資を抑えた形で将来への備えが可能となる。パワーコンディショナーと、充放電コンバータは分離しているので、外壁の状況に合わせて設置位置も変更できる。

取り付けイメージ(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 連系出力は5.5kW、創蓄連携システムとしての自立出力電力は最大2kVAで、停電時でも冷蔵庫や照明をつけたまま電気ケトルや炊飯器を利用できる。パワーコンディショナーの電力変換効率は96.5%で、全回路が独立動作をする、最大電力追従回路(MPPT)を4回路搭載しているマルチストリング型となっている。このため、標準の太陽電池モジュールと、形状の異なるハーフタイプや台形タイプのモジュールを組み合わせることも可能だ。

 システム構成および希望小売価格(税別)は、「パワーコンディショナR 蓄電池取付可能タイプ」が45万5000円、PCSと蓄電池をつなぐ「充放電コンバータ」が19万5000円、発電・蓄電量や運転モードを確認・制御できる「一括制御リモコン」が2万円となっている。パワーコンディショナー単体で、年間1万台の販売を目指す。

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