積水ハウスが「RE100」加盟、2040年に再生可能エネルギー100%へ自然エネルギー

積水ハウスは、事業で利用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指す企業が参加する国際的なイニシアチブ「RE100」に加盟。2040年に再生可能エネルギー利用率100%を目指す方針を表明した。

» 2017年10月25日 07時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 積水ハウスは2017年10月20日、事業の電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が参加する国際イニシアチブ「RE100」に加盟したと発表した。2040年までに事業活動で消費する電力の100%を再生可能エネルギー由来のものにする計画だ。

 RE100は、グローバルに幅広い業種の企業80社以上が加盟している国際イニシアチブ。世界の電力需要の約半分は企業活動が占める。その電力を再生可能エネルギー由来のものに置き換えることで、気候変動対策への貢献を目指している。企業の気候変動対策に対する取り組みの公表を求める機関投資家の連携プロジェクト「CDP(カーボンディスクロージャープロジェクト)」とも連携しており、近年影響力を強めつつある。

「RE100」のロゴ

 RE100に日本企業が加盟するのは、2017年4月に参加を表明したリコーに続き、積水ハウスが2社目となる。同社は2008年に、2050年を目標とする脱炭素宣言を表明している。今回RE100への加盟によって、再生可能エネルギーの利用をさらに加速させる。

 再生可能エネルギー100%を実現するまでの取り組みや手法は、加盟企業ごとに異なる。積水ハウスは、2040年に100%を達成するための中間目標として、まず2030年までに再生可能エネルギーの利用率50%を目指す方針だ。

 同社はこれまで「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」の普及促進も進めてきた。その中で、これまでに650MWを超える太陽光発電システムを供給してきたという。一方、2019年度から「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」における住宅太陽光の買い取り期間が終了するユーザーが出はじめる。そこで、FIT制度が終了した住宅太陽光発電の余剰電力を積水ハウスが買い取り、オーナーにメリットを提供するとともに、再生可能エネルギーの調達先としても活用していく方針だ。

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