ため池で水上メガソーラー、4600枚のパネルを浮かべ1.24MWの発電自然エネルギー

ノーリツ(神戸市)は、兵庫県小野市浄谷町自治会が所有するため池を活用した水上フロート式の「亥ノ子(いのこ)池水上太陽光発電所」を建設した。2018年3月14日から発電を開始している。

» 2018年03月29日 09時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 ノーリツ(神戸市)は、兵庫県小野市浄谷町自治会が所有するため池を活用した水上フロート式の「亥ノ子(いのこ)池水上太陽光発電所」を建設したと発表した。2018年3月14日から発電を開始している。

亥ノ子池水上太陽光発電所(クリックで拡大) 出典:ノーリツ

 同発電所は、ため池(亥ノ子上池と亥ノ子池)および周辺の土地1万3550m2に、太陽光発電モジュール4600枚をフロート(5348台)に取り付け、池に浮かべるなどして建設し、総工費は約2億5000万円。

 発電出力は1.24MW(メガワット)で、年間発電量は一般家庭の約375世帯分に相当する約135万kWh(キロワット時)に達する予定。年間約650トンのCO2削減効果を見込んでおり、発電した電力は「再生可能エネルギーの固定買取制度(FIT)」に基づき、全量を関西電力に売電する。

 兵庫県には約3万8000カ所の農業用ため池があり(同社調べ)、全国で最もため池の数が多いという。同社は今後、環境省認証の「エコファースト企業」として地元である兵庫県のCO2削減と、ため池の保守保全など地域貢献に取り組む方針だ。

亥ノ子池水上太陽光発電所の全景 出典:ノーリツ

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