節電要請に応えると電気料金を割引、エネットが高圧向けサービス電力供給サービス

新電力のエネットは特別高圧・高圧向けに、節電要請に応じると電気料金を割り引くデマンドレスポンスサービスの提供を開始。提供期間は2018年7月2日〜9月28日まで。

» 2018年06月29日 09時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 新電力のエネット(東京都港区)は、同社の契約者と連携し、エネットからの節電要請に応じ節電することで電気料金が割引になる特別高圧・高圧向けデマンドレスポンスサービス「EnneSmart夏プログラム2018」を2018年7月2日から提供開始すると発表した。提供期間は同年9月28日まで。

 2011年に発生した東日本大震災により日本は深刻な電力供給不足に見舞われ、家庭や企業において省エネや節電に対する意識が高まっている。2017年4月からは、節電した電力を売買できる「ネガワット取引市場」の制度が創設され、それに伴い需要と供給のバランスをとる新たな取り組みとしてデマンドレスポンスサービス(DR)に注目が集まっているという。DRは需給ひっ迫が予想される際に、電力の需給状況に応じた電気料金や需給ひっ迫時の節電に対するインセンティブを設定することで、電力需給の協調を図る仕組みだ。

 エネットは、DRを新たな電力需給の最適化モデルとして日本国内への浸透を図るために、契約者と連携した特別高圧・高圧向けデマンドレスポンスサービス「EnneSmart」を2012年から毎年夏と冬の電力需要期に提供してきた。今回、2018年7月2日より「EnneSmart夏プログラム2018」として、9回目のプログラムを提供することとした。

 同サービスは、エネットからの節電要請時に節電する契約者に、その対価としてインセンティブをご提供するプログラム。積極的で確実に節電に取り組む契約者向けの「EnneSmart レスポンス」と、節電要請時のすべてにおいて確実に節電をすることが難しい契約者向けの「EnneSmart レスポンスLight」の、節電志向に応じた2つの料金メニューを提供している。これにより、契約者は節電による電力量料金の削減やインセンティブによる更なるコスト削減が可能となる。

サービスのイメージ 出典:エネット

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