スマートメーターの通信システムで遠隔ガス検診、駐車所の予約管理もIT活用

北陸電力、東洋ガスメーター、日本エレクトロニクス・サービスは、スマートメーターの通信システムを活用した実証実験を開始。ガスの遠隔検針や駐車場の予約管理サービスへの活用を検証する。

» 2018年09月18日 11時00分 公開
[スマートジャパン]

 東洋ガスメーター(富山県射水市)、日本エレクトロニクス・サービス(NES、富山市)および北陸電力の3社は、北陸電力が保有するスマートメーター用通信システムを活用した実証環境を構築し、このほど「ガス遠隔検診サービス」と「駐車場予約管理サービス」の実証試験を開始した。

 実証試験の実施にあたって、ガス遠隔検診サービスは東洋ガスメーターと北陸電力が、駐車場予約管理サービスはNESと北陸電力がそれぞれ共同で進める。

 実証試験ではスマートメーター用通信システムと接続可能な無線通信端末を用い、無線通信端末などの動作検証(電波伝搬試験、システム接続性試験など)を行う。屋内実証設備での検証を行った後、2018年12月から屋外の実運用設備で、北陸特有の気候におけるガス遠隔検診サービス、駐車場予約管理サービスへの適用について検証を実施する。

 ガス遠隔検診サービスは、屋内実証実験で東洋ガスメーター監視センター設置のガス遠隔検針および監視と、サーバとの連携試験を行う。屋外実証試験は都市ガスおよびLPガスの利用者宅ガスメーターとスマートメーター(電力計)間の電波伝搬試験(降雪や積雪の影響など)を実施する。

 駐車場予約・管理サービスは、屋内実証試験でNESが設置した駐車場予約/在車情報管理サーバとの連携試験に取り組み、屋外実証試験では屋外コインパーキングによる在車センサー/予約表示装置と同社スマートメーター(電力計)間の電波伝搬試験を行う。

実証のイメージ 出典:東洋ガスメーター

 実証実験の期間は2019年3月までで、その後、実証試験での技術的課題を抽出するとともに、その課題解決を通じて2020年度内のサービス提供開始を目指す。

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