99.8万円の蓄電池、ニチコンが住宅太陽光の自家消費向け蓄電・発電機器

ニチコンが住宅向けの蓄電システムを新開発。容量は4.1kWhで、価格は税別99万8000円。2019年1月から販売を開始する。

» 2018年10月19日 09時00分 公開
[スマートジャパン]

 ニチコンは新開発の家庭用蓄電システム「ESS-U3S1」を、2019年1月から販売すると発表した。価格は税別、設置工事費別で99万8000円。目標販売台数は年間1万台。

 2019年11月以降、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」による電力の買い取りが終了する住宅太陽光発電システムユーザーが登場しはじめる。資源エネルギー庁によると、2019年度中に買い取りが終了する住宅は56万邸あるという。以降も毎年約20万邸がFIT切れとなる見通しで、それに伴い発電した電力を効率よく自家消費するため、蓄電池の需要が増加するとみられている。

 ニチコンが新開発したESS-U3S1は、こうした自家消費向けのモデルとなる。蓄電容量は4.1kWh(キロワット時)で、同社従来製品「ESS-U1シリーズ」と比べて、蓄電容量1kWh当たりで容積比65%、重量比68%とコンパクト化を図った。本体外形寸法は740×650×300mm(ミリ)、質量77kg(キロ)で、エアコンの室外機程度のサイズになるという。置きブロックを使用し、基礎工事やアンカー止めが不要なため、都市部の狭小地などでも導入しやすいという。

開発した「ESS-U3S1」 出典:ニチコン

 本体10年間の長期保証や24時間見守り安心サポートなどのサービスも提供する。っまた、これまで重塩害地域のため蓄電システムが設置できなかった沖縄や離島地域、海岸近くでも設置できる重塩害対応モデルも併せて販売する予定だ。

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